それも短期記憶。
自分がトイレに行こうと部屋の中を伝い歩きしていると、アレ? オレ、トイレをすませた後、何をしようとしてたんだっけ?となるのです。
鶏じゃあるまいし、3歩歩いたら忘れてんのかよ?って、我ながらすっごい怖い。
あと、固定化された日常動作のルーティンの中にイレギュラーな要素を追加すると、その前後の定番動作が意識から吹っ飛ぶ。
たとえば、電動車椅子に乗り込んでからの一連の身支度動作の中に今日はエアコンの電源も消さなきゃと思うと、それをやったはいいけれど、外出用のキャップをかぶるのを忘れるとかね。
ちょっとでも手順やリズムを変えると、流れの中から失念することが多い。
オレは週に2回デイケア施設も兼ねたところへリハビリへ行ってるでしょ?
やはり認知症が進んで要介護となって来られている利用者さんも周囲には多いのよ。
そういう方とスタッフの皆さんのやり取りを間近で頻繁に見ているとね…。
スタッフさんの対応ノウハウとその根気にはひたすら頭が下がると同時に、ただただオレは背筋が寒くなるほど怖い。
オレも、ああなるの?
いや、もうああなっているんじゃないの? 自分が気づいてないだけで、とうの昔に。
帽子を忘れるなんて、その兆候じゃねえの?
もうね。不安と恐怖の底なし沼な連鎖。
なんかね。こういう気持ちに襲われるたび、日々の暮らしの中で補完し合えるパートナーが傍にいる人がひたすらうらやましくなります。
ねえ、誰かオレと一緒に歳を取っていこうよ。
こんな身体だから、あまり力仕事なんかじゃ実際の手助けはできないけれど、気持ちだけは寄り添えると思うんだけどなあ…。
そもそも不細工で頭も性格も悪い、三重苦な片麻痺ジジイだから厳しいか?
これも何もかも、懇願して相手の負担になるより自ら身を引いてカッコつける方を選んだ自業自得なんですけどね…。
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