麦飯石。思いの外、大きかった…

昨夜観た映画は、個人的に好きなスチュアート・ゴードン監督の作品。

ただし、彼の監督作にしては特有のエログロ変態度は少し淡白。見方によっては普通の映画。

下敷きとしている原作は、オレも若い頃から思い入れのあるポーの短編「振子と陥穽」。

小学校で「アッシャー家の崩壊」を読んで夏休みの読書感想文を書こうとしたら、自身の手に余してオレの脳髄自体が崩壊しかけた反省を下に、翌年の夏に改めて本作で読書感想文を書いてみた懐かしい記憶のある小説。

アニメや漫画の「ち。」でも描かれた中世キリスト教の異端審問を題材にした話です。

先だって変態度は薄めと申しましたが、それに反比例したのか、15世紀のスペインという舞台を描くにあたっての背景のセットや衣装、美術はかなり豪華!

キャストもほぼ主演のランス・ヘンリクセンやオリバー・リードなど、実力派が熱演、怪演しています。予算の大半は美術とそちらのギャラに注いだのかしら?

原作とは大きく異なり、審問の責任者のランス・ヘンリクセンは、火あぶり刑執行の際に目に留めたパン屋の妻に横恋慕して異端審問所での拷問を仕掛けます。

彼の髪型もスゴいよ。

彼が自分の中の思慕と情欲を自覚して煩悶しつつの若く美しい人妻への嗜虐に向かうあたり、過激な直接描写は少ないものの、内面的にはやっぱり変態を描く作品なのかもしれません。

ヘアヌードも多めですしね。

それ以外にも、ジェフリー・コムズなど、作中で美味しいところを持っていくゴードン作品の常連組も、全編通して常に目がイッちゃっているところが相変わらずで、個人的には頼もしくも嬉しかったです。

埋葬していた棺を掘りおこした上で、さらに死体を引きずり出してからの鞭打ちを描いたり、魔女を自称する産婆の老婆が仕掛ける最期の派手なトリックも、ムチャクチャだけど映画的で個人的には超好き。

原作とはかなり違って恐怖の振り子の出番は少し少なめですが、ポーの別作「早すぎた埋葬」へのオマージュなどもあったような…。

ゴードンくん、ポーといいラヴクラフトといい、どうして読んでいる小説の趣味がオレとカブる?

やっぱりオレはイカレた変態映画が大好きみたい!

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