正月に向けて在庫の日本酒を消費…


昨夜は、YouTubeから自動で流れてきた作品を少し懐かしさから、そのままの流れでついつい観てしまいました。


高校生の時に、ロードショーの劇場で観てパンフレットまで買った記憶がある作品。


あの当時、ビートルズのゲット・バックやレット・イット・ビーを主題歌や作中で使用するため、かなり予算を使ったと話題になっていました。これもまだ現役バリバリだったあの頃の製作の角川さんの英断だったのでしょうか?


映画の導入は、主要キャストの古尾谷雅人さんがレノン殺害のニュースを聴いて、事件に遭遇した過去を振り返る形で始まります。


石坂浩二・市川崑タッグの金田一モノを正統派とするなら、アフロ気味な髪型の鹿賀丈史を金田一に抜擢した篠田正浩監督の本作は、なかなかの変化球。


ロケーションと撮影は篠田さんらしく美しいのですが、ミステリーとしてのあざとさや外連味は少し薄め。


そのマイナス点以上に、監督夫人の岩下志麻さんのヤバい妖しい存在感が比類ないレベル。


言い方は悪いけれど、この世のモノとも思えない魔性の凄みのある美しさだし、それを演出している監督の意図を慮ると、クリエイターとしてのかなりの業の深さすら感じます。


自分の嫁の、女優としての美しさはどう撮れば映えるのか? 何をどこまでさせるのかとか…。


自室に中原中也の写真を飾り、折口信夫の「死者の書」を愛読する設定の石橋蓮司とか、否応ない佐分利信の説得力(市川版獄門島と被りすぎ…)とか、中尾彬、伊丹十三などなど、脇を固める役者が軒並み濃いこと、この上ない。


市川作品の坂口良子にあたる役割をミニスカハイソックスの根岸希衣が熱演しているのも微笑ましい。


双子トリックもてんこ盛りだけどね。


小説としては横溝さんの遺作になるのかな?


何にしてもこの流れで、しばらくミステリー沼にハマりそう…。


https://eiga.com/movie/34490/