今日は、求人面接の前の記述試験会場の待ち時間でコレを書いています。


オレね、大学で上京した時からすでに貧乏でひねくれ者のガキだったので、若い頃から今まで吉野家って牛丼界のハイブランドだとずっと思っているわけ。


たぶん、地方の方にはわからないだろうけど、東京の学生街や乗り換えターミナル駅の周辺とかにはファストフードのさらなる庶民派チェーンってものが存在してて(今はそれらのお店も大半がレッドゾーンに分類されるかなりの絶滅危惧種にはなっていますが…)、貧乏学生からフリーター、貧乏サラリーマンという進化の過程をたどったオレは、どうしてもそちらの方がハイブランドよりなじみ深いのです。大衆中華チェーンも京都大阪どちらの王将よりも幸楽苑や福しんの方が入りやすいとかさ。根っからの貧乏舌なのよ、オレ…。


牛丼屋で言えば、元祖吉野家を頂点に松屋、すき家のビッグスリーがいるのはご周知の通り。


一方、オレが行っていた主な牛丼屋は、神保町と新宿三丁目にあった、たつ家(実は、人によればカツ丼が安いことの方で有名かもしれないけれど…)と、新宿しょんべん横丁と野方か沼袋あたりにあった牛丼太郎の2軒です。牛丼太郎は牛丼より、メニュー的には納豆丼が有名かもしれないな…。


たつ屋の牛丼は、丼のアタマに糸こんと染みた豆腐が少し入るすき焼き風の牛丼でさ。


多分に肉の使用量を減らすためのかさ増し要員の意味が強いのでしょうが、実はオレはそれがあまり憎めない。というか、むしろ好ましい。


成人頃までならいざ知らず、牛丼は肉の量がすべてではないのですよ。


紅生姜をのせるタイミングと量、咀嚼が面倒なほどに疲れている時は溶いた玉で流し込み、そのために残しておいたお新香の白菜の根に近い最後の一切れで丼のつゆと卵液を拭うようにしてから口に放り込み、即座に合掌ゴッソさん。


着席から退店までの約15分。無駄の一切を廃して流れるように淀みなく所作のすべてをこなしてこその、ほぼ無言の世界です。


オレはカウンター席で食事をすることは、常に毎回ある意味での成人男子社会人の外食作法の修行だと思っている節もあります。実は立喰師列伝の前からね。


そういうわけでそんなチープなオレの牛丼モデルの記憶を念頭に、今週末は、たつ家風のすき焼きを模した糸こんと豆腐入りの牛丼の具を作ってみました。


そこで出来とか味とか、そんな野暮なことは聞きっこなしで、何卒よろしく。


https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe150.php