お魚が好き…


不思議な雰囲気を持った映画でした。


1984年のアメリカの地方の郊外の閑静な住宅街を舞台に、その地域でどうやら中学生の少年をターゲットにした連続誘拐殺人鬼がいるようだとの報道を受けて、15歳の主人公が経験することになる、ひと夏の体験とは?


平和な日常の中で、地域や家族、気の合う仲間、憧れの異性との関係性、距離感、温度感に戸惑いがちな世代の主人公たちを取り巻く、自転車や音楽、オカルトなど80年代半ばの文化。この一種独特なあの頃の空気感。


オレにとってその頃は成人直前の時期なんですが、それでも何となく懐かしいような甘酸っぱさが自分にも思い返されるような気がしてしまいます。


これは時代感なの? それとも世代感から?


ジャンル的には、ホラー寄りのサスペンスになると思いますし、ゴア描写もあり身近な犠牲も出てしまいますから、観終わってもハッピーエンドな万人受けする青春モノとは決してなりません。


それでも、どんな方向であれ妄想が暴走しがちな10代半ばの頃のあの感じとか、言葉や理屈で説明しきれない自分の周囲の空気の温度と密度が今の時代と比較すると少し濃くて高いような気がする、あの感じ。映像的にも内容的にもとてもうまく描けている気がします。


連続殺人鬼も日常ではごく普通の誰かの隣人に過ぎない。


オレにとっては、一概に感動とは呼べない、観終わると何だか不思議な感情が込み上げてくる作品でした。


意外な見っけもん!





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