ロング缶はロクデナシの第一歩?


昨夜、ひさしぶり見返してみたこの映画も、たぶん試写室で観たはず。


当時オレは月刊雑誌の仕事をメインでしていたので、レコード会社からもらえる新譜サンプル音源(当時はカセットテープでの提供)を聴いてレビューなども書いていました。


同様に映画会社や配給会社、イベント関係からも各種試写への案内が送られてきていて、その数は毎月そのすべての作品を観ることができないほどでした。


都内の主な試写室だけでなく、山手線のガード下にあるような不思議な試写室へも行きました。


そこでは、テレビや雑誌で映画評を書いたり話したりしている著名な評論家の方々と同席することも多かったです。ピーコさんとはそれ以外でも伊勢丹あたりでよくすれ違ったけどさ。


それにしてもそんな試写会においては末尾リンクの本作も含めて、今や名だたる監督となった映画監督たちが初めて撮った第一作となる作品に遭遇させていただく機会にも多く恵まれ、これは本当に貴重な経験でした。


アレックス・コックス、リュック・ベッソン、ジャン=ジャック・ベネックス、そして本作の林海象などなど。


それは、時代的には80年代後半、オレの年齢的には20代前半。


あっ、またウソ書いた。ベネックスの「ディーバ」は、映画の日に自腹のロードショー公開で観たんだった。


さらによく考えたら、ベッソンの初監督作もモノクロ作品なんだよね? シネフィルが昂じて監督になると最初はモノクロで撮りがちなんか?


かてて加えて言えることは、この時代の作品はいま観ると、あの頃の何倍も沁みるのよね…。


気力体力はあの頃と比べても確実かつ圧倒的に衰えているんですが、加齢によって感受性の余白というか心の余裕が増えている分なのか、当時は漠然としかわからなかったような演出や映像の繊細な機微も昔より受け取れるような気がします。


世間ではこの現象を、もしかしたら年をとって単に涙もろくなったと言うのかもしれませんが…。


そうなんだよな。まだオレが上京した頃には浅草には仁丹塔が残っていたんだよ…。


オレの頭の中の東京は、未だに戦前の風情を残した帝都のイメージのまんまだしな。団塊世代ともあいつらモノを知らなすぎて、あんまり話がわからないもの。


http://g-film.net/dream/