オレは、コレが好きな子ども舌…


オレは相変わらずバカだから、世間の評判にノセられてこのお盆休みに、シリーズほぼイッキ観しちゃった。


昔の島田陽子が出てたテレビシリーズは、ナンチャッテな日本がてんこ盛りで正直観るに耐えなかったんですが、今回は真田広之が製作に積極的に関与してるところからも、全般的にガチな日本の時代劇です。


かなり面白かったです。


意味もわからず血の滾るシーンも多かったし。サニー千葉のジャパンアクションクラブで鍛えられ「ラストサムライ」以降のハリウッドで紆余曲折の経験をされながら、欧米主導の作品での日本の描かれた方に物申して抗い続けてきた真田さんの本気が映像から伝わってきます。


やっと知日派の欧米文化人でもある程度まで納得のできるレベルまで来ているかと。


要は、それなりに実在するモデルも多く登場する歴史的な要素も踏まえた虚構の歴史ドラマです。


太閤秀吉亡き後の日本国内の物語ですが、話のバックボーンとなるのは、カトリックとプロテスタントの布教の名の下に進める経済貿易における世界の覇権争いと五大老の政治的、軍事的駆け引き。


以前のドラマ化作品に見られた、16世紀後半の未開のアジアの後進国にキリスト教とともに文明をもたらす欧州の宣教師やイギリス人船乗りといった制作側の若干の白人寄りの上目線は鳴りを潜め、大坂の巨大な城郭を中心にロンドンよりも規模のデカい街が構成されているという、当時の欧州の理解を超えた圧倒的な異文化との遭遇に際した驚愕と畏敬の念も丁寧に描かれています。


ただね。反面、この作品にハマって日本を目指す海外観光客も増えそうな気もします。


「日本のマンガやアニメで育ちました」の次は「将軍で日本の歴史と文化に興味を持ちました」かよ?


特に、登場する侍とその伴侶である妻の関係、遊女との秘め事など、ミステリアスでエキゾチックな日本女性の妖しい魅力を前面に押し出されて演出されているので、変な方向に過剰に解釈されてしまうと、少し面倒かも? サムライもニンジャも遊女も今の日本にはいねえよ。とりあえず公式にはな。


いつの時代、どこの国でも男女関係は繊細なものだからね。


そこは、世界中の人はくれぐれも勘違いのないように頼みます。


https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a15a5e3462d5e42e9b2177e6a12e00b5f96a4ea1