カウチポテトならぬ…


昨夜は、スウェーデン製のスラッシュホラー作品を観ました。


湖畔のコテージが物語の舞台なんですが、とにかくロケーションは素晴らしいのに、やってることは血みどろ殺戮の嵐。


オレは個人的に、映画の中の笑いとエロと恐怖の描き方には如実にお国柄というものが出てくると思っているので、なるべくいろいろな国のその手の映画を観たがります。


コレも、コメディー風味のサスペンススプラッタというテイストですが、残虐描写、詰まるところ人を切る、刺す、殴るといった行為による肉体損壊をどの程度まで具体的に描くか? 流れ飛び散る血糊の量と質をどう映し込むか? コレがスウェディッシュの皮膚感覚なのか、かなりエグいのねと感心すること頻り。


言うなれば、嗜虐にしろ被虐にしろ、何が怖いのか、気持ち悪いのかのベクトルや物差しは国籍や民族の違いによっても微妙にブレます。そのへんの違和感や文化的なギャップも含めて、オレはその差異の部分にこそ特化し注目して楽しむ傾向にあります。


どんなものや経験にしても、エキゾチックなことってゾクゾクするじゃん? 鳥肌が立つほどにね。文字通り異国趣味ってやつですね? ホラー以外にも、とりわけ旨いものと美人に関して、オレの中に国境はない。


この作品でも殺人鬼に狙われる側の年寄りやオバさん(なにせ、ターゲットになるのが研修名目の慰安旅行中の地方公務員の団体なもんで)が意外と強くて反撃に出たりといった、いわゆる欧米の類型的なホラー映画とはまた少し違う味わいがあります。


そうなんですよ。国による笑いや怖さ、生理的な快・不快のツボの違いを楽しむ視点にこそ、オレがホラーマニアたる由縁があるのかもしれません。


それにしても、この作品では犯人が町おこしキャラの着ぐるみを被って残虐の限りを尽くして関係者を殺しまくるので、人によっては観た後には、ゆるキャラなどの着ぐるみ全般に対する恐怖症に罹患する虞がありますので、念のためご注意を。


ああ、またバカで変なグロ映画を観ちゃった…。ウッドデッキのジャグジーで船外機のスクリューで斬り刻まれるのはスゴく嫌な死に方ね。できれば避けたいわ。その可能性はほとんどないにしても…。


https://www.themoviedb.org/movie/1161048-konferensen