来月のパリ五輪開幕へ向けて、事前の心の暖気運転も兼ねて個人的にアガる映画を探していたら、なんとありましたよ。
それも、パリを流れるセーヌ川で人食いザメが大暴れするという本作品。
当然ですが、万人ウケは保証できませんが、いろんな意味からもオレにはツボにハマりました。
冒頭「種の起源」の「生き残るのは、最も強い者でも最も賢い者でもない。変化する者である」というダーウィンの言葉から始まるあたりから、単なる馬鹿サメ映画とは一線を画す雰囲気。
いやあ、主人公の女性の抱えるトラウマに、人命より理念優先の独善的な環境保護団体やら、かつての某アミティ島の市長を彷彿させる、いっそ清々しいまでにクズな劇中のパリの女性市長とか、割り切ったエンタメ映画のくせして、絶妙にリアリティのある設定。そこで堅実な展開に至るかと思いきや、クライマックスの舞台となる五輪前のプレイベントとして催されるトライアスロン会場で引き起こされる惨劇と、その後の予想もできない派手な攻防戦。そして驚愕のラスト。
こんな映画を観てしまったら、来月中継でセーヌ川が映るたびフラッシュバックして思い出しちゃうじゃないの? そして、心のどこかでサメが出てくるのを不謹慎にも期待してしまう。
そういう意味からも、五輪開催前によくこんな映画を作れるな、フランス人…。
かなり多くの人数が死ぬやら、具体的なグロやゴア表現があるので、そういうのが無理な人は端から観ちゃダメ。オレ自身も作中の環境団体リーダー女子のパートナーのメガネ美人が好みだったので、やられてほしくないと個人的に祈ってたのに、世の中そんなに甘くない…。
市の水上警察の女署長が政治との距離感含めて意外とカッコよかったり、イベント警護に重火器装備の軍隊が動員されたりと、ミリオタ的にも好ましい描写もあったり、パリ市内のカタコンベも出てきたりと、歴史的な背景の設定も活かされています。
と、ここまでさんざん持ち上げておいて、それでも最後に念のため言わせてもらうなら、そうは言ってもベースは巨大な人食いザメが大暴れする映画ということ。
そういう、いわゆるジャンル映画を観るのが好きな人で、そこに従来パターンを逸脱した視点や捻りを見つけることに何よりの喜びを感じる人にはおそらく楽しい作品です。
オレ的にはテンション爆アゲのかなりの見っけモンでした。
https://eiga.com/movie/101654/
