ひさしぶりの北欧映画。
舞台は、第二次大戦末期の独ソが交戦している時期のラップランド。
主人公は、ヤバ過ぎて、フィンランド国軍からも「ナチス相手なら勝手に好きに暴れていいよ」と野に放り出された特殊部隊員。ただし、見た目はゴリゴリ細マッチョなおじいちゃん。
映画のテイストとしては、ちょっとタランティーノっぽい。
笑わせようとしてるのかエグさを見せたいのか判別つかねるグロ寄りの暴力描写も多いので、品行方正なスイーツ婦女子はその点の覚悟なしでの視聴は避けられた方が賢明かと思いますが、末尾リンクにもあるように犬がね…。
オレなんて最初は、このジジイ、人けもない殺伐荒涼とした土地になにゆえモコモコの小羊を連れ歩いてるのかと思ったもの。
とにかくその犬の走る姿がやたらめったら可愛いけどね。
それにしても物語の進む背景は、マカロニウエスタンとも違って、何だか彩度が低く色のない、湿度だけ高そうなひたすらダークな荒野…。
本作だけでなく、他の北欧ミステリのドラマや映画を見てても思うけど、雪深かったり湿度が高いと、そこで暮らす人の関係性もやはり濃くなるのかしら? 喜怒哀楽から暴力衝動も含めてさ。オレたちより感情の芯がはるかにゴツくて太い気がするよ…。
北欧神話からバイキング経由の、神がかった荒ぶる魂とでも言うのかな?
https://eiga.com/news/20231027/4/