昨日の話の流れで、今日も片麻痺障害者の日常的な服装に関するお話をさせてもらいますね。
昨日は主にワイシャツとかトップスに関する苦労について書きましたが、片麻痺者にとって比較にならないほど日常的に難儀なのは、実は下に履くズボンなどのボトムスの方。
言わずもがな、これはスコープドッグとか、アーマード・トルーパーといったロボットアニメの話では決してない。
カジュアル、ビジネス問わず、片麻痺片手生活者にとって下に履くものは下着にしろジャージやチノパンにしろ、そもそも一人で履いてウエストの位置まで上げるのが実はかなり大変。
ただし、オレは女性のことはよくわからんので、、その点だけは悪しからず。
よしんばうまく上がったにしろ、過去に一度としてベストポジションに決まったなどのジャスト感覚とは一切無縁。常に「片手ならこんなもんで致し方なかろう」という、毎回が単なる妥協の産物でしかない。
そんな片手生活者の遣る瀬ない日々の感覚に興味のある健常者の方は、試しにトイレに行って用を足した後、徹頭徹尾ぜひ片手でトライしてほしい。
あとは、ベルトにしろ腰ひもにしろ、片手だけでそれを結んだり締めたりという作業がとてつもなく難しい。
そうなると、必然的にウエスト部分にゴムが入ったモノばかり着ることになるのよ。
これはただ楽に逃げるというより、ゴムがないと日々のトイレのたびに下ろしたり上げたりいちいち大変なのだ。
当然、今のオレは立って用の足せない身体でもあります。
たまに見かける金属手すりで周囲をがっちりガードされてるタイプの小用専用器ならできなくはないけど、それでも少なからず転倒リスクがありますから、外出時にそんなギャンブルはなかなかできない。
まあ、オレは一人暮らしが長くて掃除の手間を考えて昔から自宅でも座ってする派だったけどね。
特段の掃除好きでもないオレは、なるべく掃除の手間と頻度を減らすべく考慮した結果から、効率優先でそう考え、その行為に対して座って小をすることが男の沽券に関わるなどと巷間言われるような認識がそもそもないのだよ。それでもどうしても立ってしたいと言うなら各々お好きに。毎回事後に各自で床と壁を掃除すればいいのだから。年を取ると終わりの切れも悪いし、それを考えても小用はリラックス優先ですよ。
そういうわけでウチのトイレでは、男子諸君、プリーズシットダウン! トゥユーズで。
閑話休題。
オレは発症前からスキニーとまではいかないが、日常生活でもフィットスリム寄りのパンツばかり履いていたのだけど、今や、それはもう履けない。下ろすのも上げるのも難しいよね? かてて加えて装具をズボンの外に装着でもしないといけなくなるから、さすがにそんなのはちょっと勘弁かな?
そういう事情もあって、永遠のロック少年としてはこれまで己に想定すらしたことのないルーズなバギーパンツとやらを今後は試してみようかと密かに画策中です。あれ、遠目には昔の不良が履いてたツータックのボンタンに見えるよね?
はてさて、オレの見た目は今後どうなるんでしょう?
https://kaifukunavi.com/kaigo/life/2022/09/1714/