今週のトラブルの個人的な総括を。
月曜の夕刻4時過ぎ、帰宅すると、日も傾き暮れかかっているのに共用エントランスは真っ暗。どうやらエレベーターも止まっている様子。
周囲にいた他の住人の方に聞くとすでに修理の方は来ていると。
この段階でのオレの感覚は「それなら遅くとも数時間で復旧するでしょう」程度の認識。そこで、エレベーターホールで車椅子に乗ったまま待つことに。
午後8時前、◯電工さんたちが撤収。
「施設内の異常は私たちには触れない。専門業者の方に任せるしか」とのこと。
その時点で周囲の情報を整理すると、単にエレベーターが止まっているだけでなく、事故によって業務用電源の系統が全停止しているので、屋上の給水タンクへ水を送るモーターも止まっているため、全部屋水道使用不能。
この段階でのオレの認識は「ちょっと大ごとかも。それにしたって、調査1日、部品手配1日、作業1日と見積もって3日もあれば何とかなるでしょう。まずは自力で部屋に戻って寝よう」
そこで、非常時なんで階段脇に電動車椅子を置かせて下さいと確認を取ってから8階の自室まで手すりに頼りながら一段ずつ登り切る。
何とか帰宅して室内の電気が生きているのは確認できたが、トイレに行くとどうも様子が…。
水道が出ないということは、トイレを流す水もタンクになくなるということ。
この時点のオレの認識。
「飲む水と食料は最低1週間、なんとなれば電気があれば凍えることもないし1ヶ月は補充なしで生きていけるだけのものはある。トイレの小用はもったいないけどペットボトルのお茶で流そう。大は極力我慢して、それこそ出たとこ勝負で考えるしかないか」
翌日火曜。
就労支援施設へは状況の報告とお休みの連絡を入れ、何らかの改善の報を自室でひたすら待つ。
この時点の認識。
「脱水にならない程度に水分を摂りつつ、食料も飢えを凌ぐだけにしよう。食うものは充分にあるけど、むやみに出せないから。それにしても管理組合の理事長さんとも連絡が取れない。知る限りのお人柄では、決してこの状況を放置したりするタイプには見えなかったけど、何か変だなあ…」
そして水曜。今日は情報収集と現状把握を兼ねて少し動いてみようと。
毎水曜に来ていただくヘルパーさんには状況をお伝えし、水が出ないので入浴介助と洗濯はできないけど、翌木曜朝からデイケアリハビリへ通所するので、そのための自室から車椅子までの階段降下シミュレーションをさせてください。介助はいらないので万が一の見守りだけお願いしますと。
ほどなく前後してケアマネさんも事前にお願いしたお水を4リットルご持参の上、ご来訪いただけた。
そこでシミュレーションの結果から得た自分の能力の現状。
片麻痺の階段昇降では、下りは昇りの倍以上の時間がかかる。
そして午後、組合の理事長さんもオレの部屋にお一人で来訪。左手に包帯を巻いた姿。
お話を伺うと、どうやら本来は素人は入ってはいけない電圧室に入ったところ肘から放電感電して大火傷され今まで集中治療室にいて、一般病棟に移されたのでさっそく戻ってきたらしい。今回の電源喪失の件は私が原因だから申し訳ないと。そして、組合の人に後でトイレ用の水を持ってこさせると。
この段階での認識。
「この状況はさすがに想定外。問題が長期化するなら、次善の策を考える必要があるかも? それにしても、とりあえず復旧のおおよその目処がつかないことには…」
そして、水洗用の水の配給を持ってきてくれた際に、その若手の組合の人に見通しはどんな具合?と尋ねたら「水はともかく、エレベーターは最低1か月以上かかりそうらしいです」と返される。
ここから、オレのヘタレな迷走が始まる。
ぶっちゃけ、水かエレベーター、どちらか一方だけなら、今の部屋でも生活は踏ん張れる。
エレベーターだけなら引きこもり生活。水だけなら、トイレと入浴を外ですませればと。
しかし、その両方がダメな場合、保っても一週間が生活の限界かもと。
それならばどうする?
必ず一週間で直るならホテルという手もあるが、複数月以上の長期になると、どこかの施設へ一時避難しか…。
飲めない食えない出せない中、眠れず頭はグルグル…。
明日、デイリハ施設から戻っても復旧の目処がついてなかったらその作戦しかないか…。
そして翌朝、無事シミュレーション通り階段を降り、施設へ1人向かうことはできた。
施設に着くとケアマネさんから連絡が入ったのか、心配とさまざまな提案を受ける。
階段往復ミッションがあるからと、身体リハメニューも今日は休息モードにと。その分、いつもより待機時間があるので、メールでケアマネさんと頻繁に今後の相談。
ショートステイの施設を探していただけて、早ければ翌日から入れることに。
デイリハを終え、マンションに戻るとふたたび階段を気合いで昇り、帰宅する。
まだ目処はつかないのだろうか? そしていつまで避難すればいいのか? その滞在コストは? 金曜朝にケアマネさんも含めた緊急担当者会議を行う予定となり、そこでの懸案事項に思いを馳せていると、日没前に組合の理事長さんが再訪して下さる。「何とかなりそう」との急転直下の知らせとともに。
結果、午後8時前には徐々に原状復帰。
すぐさま関係方面に連絡。翌朝の会議も避難も中止。
そして本日午前、生活介助ヘルパーさんに見守られながら杖とエレベーターで1階に降り、車椅子を部屋へと回収。そこからは従来の週間スケジュールの生活へと復帰。
そこで最後に自己批判を。
オレは謙虚さの欠片もなく、他者の心配や懸念も無視した上に大言壮語するくせに、根底の部分の覚悟が全然足りませんでした。
当初の自分の見立てた3日間あれば復旧するだろうとの判断を貫くこともできず、アタフタして、いろいろな人に本来させる必要のない余計な不安と心配をさせてしまいました。心からお詫びいたします。
本当にごめんなさい。
心ある友人はさらに助言してくれます。
「まだ終わりじゃないよ、これは始まり」だと。
その言葉を受けて今のオレにできることは、虚心坦懐、備えられることをすべて備えることだけかと。
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