どうやら、オレは車椅子の操縦というか、操作が上手いらしい。
月曜と木曜の脳神経病院付属の施設で行う半日リハビリでは、行きと帰りは愛用の電動車椅子で通いますが、到着して帰途につくまでは施設の自走式車椅子に乗り換えて過ごすことになります。
これで、介助なしでも任意のタイミングでトイレにも行けるわけですね。
施設にある車椅子は体格差などの違いも含めて大体3、4種類。このリハビリへ通うようになってからの1年強で、どの車体でも乗りこなせるようになってきました。
車椅子用トイレ内での取り回しなどを考えると、個人的には小ぶりなタイプの方が扱いやすいです。
オレは脳出血で右脳をやられていますので、麻痺は左側にあります。そのため、自走式の車椅子を動かす際には動く右手で車輪を回して進む方向を決め、右足で床を蹴って前方への推進力を補助する形で操作します。
右脳がやられているのは運動神経以外にも影響していて、左視野の空間認識と注意力も低下しています。
要は、左側の対象物との距離感の把握が少し苦手になっているのです。
これは、見えていないのではなく、認識できてないのです。失認ってやつかな?
これも脳出血後遺症による高次脳機能障害の1つの症例ですね。
それでも施設のスタッフから、ほとんど振り返ることも、テーブルや椅子に当たることもなくバックでコーナーを曲がったり、切り返して自席に戻る様子を見られるたびに「車庫入れうまかったタイプでしょ?」などと言われます。
しかし、前述したように、今は左側の空間把握能力が低下している自覚はあるので、実際のところは、車幅感覚による内輪差も含めた回転半径を感覚的に想定した上で右側のギリを攻めてるだけです。苦手を克服するために得意を生かすってね。慎重なのか大胆なのか、ケガしたりさせたり、モノを壊さなきゃと。結果オーライですね。今のところ。
そもそもオレは、バイクはともかく、クルマの免許証自体、持ってなかったし。
若い頃の同窓会で免許持ってないと言ったら、誰かに「片輪なの?」とあからさまに侮蔑の目で聞かれた記憶も、今となっては何かの予言だったのかなとすら思いますね。
電動歴も入院中から含めると夏で2年近くになりますが、手動よりパワーがある分、個人的な感覚としては、操作は難しいです。
雨天の点字ブロックでの横滑りとか、路面の傾斜や凹凸とか、慣れない道の状況では不安と緊張で胃がせり上がることもたびたびもあります。
それでも杖で長距離を歩くには少なくともこの先数年単位で考える必要があるから、電動の操縦には現実に対応するためと割り切り慣れるしかないですね。
もう一方で、そのうち誰かに遠くまで車で連れ出してもらうために、トランクに入るサイズの折りたたみ車椅子を購入しようかとも考えています。今の電動車椅子を運ぶのは少し大変だからね。
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