いやあ、昨夜観たコレはスゴい!
ネットフリックスオリジナル製作のアクション映画なんですけどね。
脚本と監督は「ザ・レイド」シリーズのギャレス・エヴァンス。
誤解を恐れず言うなら、アジア系のアクション映画で注目されハリウッドに招かれ新たに映画を撮る監督には、アメリカの巨大な映画業界のセオリーやルールの圧力に負けて、それまでの作品と比較すると往々にしてまるで牙を抜かれたような作品を撮る傾向が多い気が、個人的にはいたします。
ところが本作の監督のギャレスは、ウェールズ出身なこともあるのか、今さら欧米流に戻れるか!ってなもんで、やりたいこと、撮りたいシーンに全振りして、メチャクチャやっています。
言うなれば、全編が血みどろの輪舞曲。
オレが手放しで褒めるんですもの、決して品行方正なよい子は観ちゃいけません。
カーチェイスの撮り方のわけわからなさ。
アサルトライフル、マシンピストル、ショットガンの弾着シーンの容赦なさ。撃たれて断末魔の死のダンスを踊りながら、文字通り蜂の巣。犠牲者の顔面も穴だらけです。
クラブのダンスフロアで展開する入り乱れた中華包丁や鉄パイプでの近接戦闘。肩に食い込み、頭や腕が変形するほどぶちのめされます。
諸々のレビューでは、人がやたら死ぬだけで脚本が弱いだの物語が浅いだの言われておりますが、それは冒頭から畳みかけられるアクションの凄まじさで、三者三様の思惑が入り乱れるストーリー構成に頭も使うわ、カーチェイスの目まぐるしさに動体視力を試されるわで、単に人間の情報処理能力が追いついていないだけだと思います。
時間の経過とともにラストに向かって4番目の視点も加えられつつ集約していくその脚本は、オレとしては見事の一言。
主役だけでなく、脇を固めるフォレスト・ウィテカーなどの名優の演技も見どころ。善悪二元論や家族への執着では割り切れない狭間の想いが目線の芝居にも溢れます。
本作を撮ったギャレス、声をかけられた際に自分が書いた脚本でいいなら監督するよとネットフリックスに自分流を譲らなかったのは、まさに英断。
基本的にエグいので観る人を選びますが、オレにとっては人生のマスターピース認定したくなる作品。
ペキンパーやジョン・ウー作品に初めて出会った時のような感覚。血しぶきと男汁が間欠泉の如く溢れんばかり。
主人公の相棒となる中華系女子警官もすごく好き!
その広東語に香港映画感もするしね。
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激しくも過剰な作品ですが、その刺激一辺倒の向こうにあなたは何が見えるのか、他の人の感想が聞きたくなる映画です。
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