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解決はしません: (2) (ぶんか社コミックス)
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一巻が無料だったので、読んでみたら、パニック障害というテーマの話だった。
パニック障害の人と接した事が無いので、何とも言えないけど、もしこの内容の描写が正しいとしたら、すごく分かり易い。
世間の求める、理想の女性になる事に、吐き気を催すほど嫌悪を感じており、そんな自分を認めてもらうために、仕事ができて男に、人に依存しない社会能力の高い、いわゆるカッコいい女を必死に作り上げてきた。
しかし、それでは解決はしません。という事なのかもしれない。
なので、この漫画のレビューに「最初(病気になる前)は応援したくなる、かっこいい女だったのに、途中から(病気になってから)残念な事になった」というものがある。
本当は何もできなくても、ありのままの自分を認めてもらいたい。
そんな本音から逃げ続け、実は世間の評価に振り回されてばかりで、とうとうキャパオーバーになり、病気になってしまった。
「アナ雪」でヒットした「ありのままで~」って、馬鹿にされる事も多いけど、現実、ありのままの自分を受け入れられず病気になる人は多い気がするので、もっと真剣に考えた方が良いんじゃないかと思う。
今まで馬鹿にしていた、男に依存する女に自分がなっていた事に気づき、愕然とする主人公。
何かに依存する人というのは、辛い事がキャパオーバーしている事が多いと聞く。
パニック障害になる人は、自尊心は高いが自己肯定感が低い人がなり易いように感じた。
努力により、積み上げてきたキャリアによる自尊心。でも自己肯定感が無いので、それは非常に脆い。
自己肯定感の低い人というのは、実は珍しくない。パニック障害は誰でもなり得る病気なんだと思った。