句集『鶴の眼』所収。
季語は「芋」で三秋。
収穫期ならば作品の季感は晩秋か。
「妹の手紙」という前書が本句にはある。
波郷の実家は農家。
一日中家の手伝いをして疲れ、文字も文章も上手く書けない、と手紙にあるのだろう。
しかし兄の目にはいつもの手紙とさして変わらない幼い文字幼い文章に見える。
妹への優しい微笑を含んだ作品。