秋時雨人の濡れざま吾が濡れざま 中村汀女季語は「秋時雨」で晩秋。冬の季語である「時雨」と比べて紅葉を背景にした色がある感じだ。表現の中心はリフレインの「濡れざま」。特に「ざま」は「生きざま」という言葉を連想させる。他人の老年を見、自らの老年を顧みて、二つながら静かに肯ったような作品。