「寒さかな」だから、ゆっくり星空を見上げているわけではあるまい。
同時に「あらはるる」には時間の経過が含まれているので、夕暮れの道を家か旅の宿へと急いでいるのだろう。日暮れて道遠し、といった感じ。
「それぞれの」は、「はやくも」、あるいは「とうとう」といったニュアンスを孕んでいるようだ。
襟巻に顔を半分埋めながら、時折夜空へちらりと目だけ上げている姿が思い浮かぶ。