いったい真に哲学にたずさわる人々は、ただひたすら死ぬこと、死を全うすることを目指しているのだが、ほかの人々はおそらく、これに気づかないのであろう。ところでもし哲学者がひたすら死を求めてきたのが本当なら、一生のあいだそれだけを求めてきて、いよいよその時が来ると長い間求め励んできた当のものを前にして嘆くというのは、まことにおかしなことではないだろうか。

出典:プラトーン著、田中美知太郎、池田美恵訳『ソクラテースの弁明 クリトーン パイドーン』(新潮文庫、昭和43年)より「パイドーン」P145

$とある雑誌編集者のアリャリャな日常

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