政治家の次に、わたしがたずねて行ったのは、悲劇作者やディッシュランボス作者、その他の作者のところなのです。(中略)彼らの作品から、わたしが見て、いちばん入念の仕事がしてあると思えたのを取上げて、これは何を言おうとしたのかと、つっこんで質問をしてみたのです。それは同時に何かまた、もっと彼らから教えてもらえるものがあるだろうというわけだった。ところが、諸君、わたしは諸君に、本当のことを言うのを恥じる。でも、やはりそれは、話さなければならないことなのだ。言ってみれば、ほとんどその場にいた全部といってもよいくらいの人たちが、作者たる彼ら自身よりも、その作品について、もっとよくその意味を語ることができただろうということです。

出典:プラトーン著、田中美知太郎、池田美恵訳『ソクラテースの弁明 クリトーン パイドーン』(新潮文庫、昭和43年)より「ソクラテースの弁明」P23~24

$とある雑誌編集者のアリャリャな日常

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