それでは繰延税金負債はどのような状況の場合に発生するのか?それは会計上費用には計上されてないが、税務上は損金として計上されているもの。また、会計上収益に計上されているが、税務上は所得に計上されてないものによって発生する。それでは下記の設例を用いて説明をしてみたい。
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Year 1
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Year 2
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total
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Tax
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0
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1,000
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1,000
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Book
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1,000
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0
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1,000
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Difference
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(1,000)
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1,000)
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0
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例えばYear 1に会計上棚卸資産の評価引当金が計上されたとするが、税務上は損金として認められなかったとする。すると上記のように差異が生じるが、これは将来一時減算差異に該当し、
1,000 x 実行税率35%の350が繰延税金資産としてBSに計上される。今度は違う設例を見てみよう。
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Cost
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Year 1
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Year 2
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Year 3
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Year 4
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Total
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Tax
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1,000
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500
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300
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100
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100
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1,000
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Book
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1,000
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250
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250
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250
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250
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1,000
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250
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50
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(150)
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(150)
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これは減価償却によく用いられる増加償却の例である。初年度は税務上は500を損金として計上しているが、会計上は250しか計上してない。よってこの差額は将来加算一時差異となる。2年目も将来一時加算差異が生じているため、併せて300 x 0.35の$105が繰延税金負債となる。