でもお姉ちゃんと朝食を食べている時に『ニョイニーちゃん“突発”まだやって無いでしょ? 今回の突発のような気がするんだよね〜』と言われました。
私も日曜日から喉が痛く身体もだるくて身体を起こしているのがしんどい…身体の節々が痛い…
でも寝る前にお薬を飲んで寝たので寝不足ですが朝には身体も楽になっていました
この日は月曜日、イギリスに帰るのは金曜日の早朝なので出来るだけお買い物を済ませて木曜日に取りに来る空港発送に間に合わせないと
取り敢えず薬が効いて身体が楽な合間に日本食材と日用品だけ買い出しに行くことにしました。
ニョイニーちゃんも元気なので1-2時間ほどのショッピングモールでお買い物に連れていくことに
カートに乗せてお買い物をしている間はご機嫌だったのですが、主人が少し歩かせようと言いカートから出すと歩きたがらず主人が抱っこする事に…
主人とニョイニーは食品売り場の前のベンチで座って待っていてもらうことにしました。
車の中でもご機嫌でアンパンマンを見ながらおやつを食べてご機嫌さん
家に着き主人が抱っこしているニョイニーの顔を見るとボコッと立体的な蕁麻疹がポツポツと顔に出てる ‼︎ 服をめくるとお腹にもちょっと出てる…
お姉ちゃんに『熱のせいで蕁麻疹が出てるかもしれないけどしばらくしたら引くと思うよ。心配なら様子見て後で病院行ってもいいし』と言ってもらいました。
相変わらず体温計をすごく嫌がり全力で泣きながら拒否するので耳で測る体温計も脇の下の体温計も両方使えず、何度あるのか分からない…
お熱がかなり高いのは触ってすぐに分かるし急にぐずり出したのでお昼寝をさせる事にしました。
2時間ほどお昼寝をして4時半ごろになったのでお夕飯の時間も近づいてきているし起こす事に…
お熱もまだあり起きてもグズグズで主人が抱っこしたままリビングに行きソファで座っていました。
お姉ちゃんがお夕飯の手巻き寿司の準備をしている横で手伝いながら話していると主人が突然…
『え⁉︎ どうしたの ⁉︎ 大丈夫 ⁉︎ ニョイニーちゃん ‼︎ 』と言い、抱っこしていたニョイニーを目の前で抱きながら叫びだしました。
慌ててニョイニーを見ると手をぎゅーっと握りしめて硬直させ痙攣していました。
目は斜め上を見て、歯もぐっと噛み締め口から泡を出しビクビク痙攣…
主人も私も気が動転していたのですが、お姉ちゃんの1番下の子も昨年ヘルパンギーナで高熱を出し『熱性痙攣』を起こしていたのでお姉ちゃんが全て応急処置をしてくれました。
横向きに寝かせて、痙攣の時間を測り2分経って救急車を呼んでくれました。
主人が途中で『息してない ‼︎』と言い出すので焦って舌を噛んでしまうんじゃないかと主人も私も口に指を入れてしまいました。
お姉ちゃんに『息してるから ‼︎ 大丈夫 ‼︎ 指抜かないと噛み切られるよ ‼︎ 大丈夫だから ‼︎』と言われ抜こうとしてもすごい力で抜こうにも抜けない…主人は指先だけだったのですぐに抜けましたが、私はニョイニーの痙攣が収まり力が弱まるまで指を抜けず…
怖くてニョイニーを失うんじゃ無いかとそればかり考え、必死で背中をさすり名前を呼び続けました。
しばらくするとニョイニーの痙攣は収まりましたが目の焦点は定まらず斜め上を見たまま。
名前を呼んでもまだ反応はない…
5分ほどで救急車が到着し救急隊員がニョイニーを見て『痙攣治ってるし、チアノーゼも出てないね。お母さんはどちら ?』と言われ、風邪を引きマスク姿で泣いている私に話しかけてくれました。
『このまま救急病院に搬送しますので一緒について来てください』
救急車内で対応してくれる病院を探す間ニョイニーを救急車のベッドに寝かせ、熱を計りどう行った経緯で痙攣したか、痙攣していた時間、症状など細かく聞かれ説明しました。
『40.06℃ありますね。熱性痙攣を起こしたんだと思いますが、病院で先生に見てもらいましょう。ニョイニー君は“突発"はしましたか? 』
『いえ、こんなに高熱は初めてでですし、突発はまだしていないです』
40℃もお熱があったなんて、ごめん辛かったよね…
病院に着くまでに顔を見て名前を呼んでもまだ反応はありませんでした。
病院ではイギリスに在住の為日本での住所が私の実家であること、健康保険に加入しておらず実費で払うことなど話しました。
待合室で10分ほど待っている間に先生が2、3人ニョイニーの様子を確認しに来てくれました。その間に名前を呼ぶと顔を向けて見てくれるようになりました。
『今回の痙攣は熱性痙攣で15%の子供に起こる陽性の痙攣だと思います。焦点も合っていますし大丈夫ですよ。』と言われボロボロと涙が出てきました。
念のため解熱剤ももらいました。お姉ちゃんがすぐに迎えに来てくれてお家に帰ると7時…
痙攣を起こしてから病院で診てもらい帰ってくるのにたったの2時間だなんて…イギリスだったら救急だろうといつ先生に診てもらえるか分からないので日本でよかった…
りんごを食べてポカリスエットを飲み、解熱剤を飲んだニョイニーちゃんはすぐに眠ってくれました。
でも主人も私も怖くてしばらく離れることが出来ませんでした。
寝息を立てて眠るニョイニーちゃんの頭を撫でながら『怖かった…』と主人に抱きつき号泣
主人も『昨日この家が騒がしいからとか行った自分が恥ずかしい…なんて酷いことを言ったんだろ…君のお姉ちゃんの迅速な対応にどれだけ救われたか…僕も頭が真っ白で何も出来なかった…』と。
その日の夜はちょっとの物音にも敏感になりアドレナリン全開なのが自分でも分かるほどでニョイニーの事が心配で全く眠れませんでした…
ニョイニーちゃんはお腹が空き夜中に目を覚ましバナナとりんごとポカリスエットを飲みまた朝まで眠ってくれました。
実はこの日の朝、まさか自分の子供が夕方に熱性痙攣を起こすとは思いもせずお姉ちゃんと熱性痙攣の話をしていました。
甥っ子がヘルパンギーナで高熱を出し熱性痙攣を起こした際の話を聞き、お姉ちゃんに『昔は痙攣を起こしたら舌を噛まないようにタオルとか固いものを噛ませてたみたいだけど今は舌を噛まないって分かってるから何も入れちゃダメってなってるの。赤ちゃんだろうと大人の指を噛み切るぐらいの力が入るし絶対に入れちゃダメだよ ‼︎ 横向きにして、どう痙攣してるか、目線、手の動き、痙攣している時間、あと先生が見て判断できるから難しいかもしれないけど動画撮るといいんだって。子供の医学の本あげるから時間あるときに読んだ方が良いよ ‼︎ 自分一人の時になった時に動転しないようにも 』と…
本も読んで話も聞いたばかりだったのにそれでも気が動転して頭が真っ白になり何も出来なかった…
熱性痙攣を起こした子はまた高熱が出た際に起こすかもしれないらしい…
全ての出来事には理由があってニョイニーちゃんが熱性痙攣を起こす事も決まっていたことかもしれない…
でもそれが家族の家に居る時に起こって良かった…
ニョイニーちゃんが元気でいてくれるだけの事がどれ程大切な事か…
イヤイヤ期で言う事を聞いてくれない、なかなか寝てくれない、お行儀が悪い…そんなのどうでも良くなっちゃいました
生きててくれて本当にありがとう
最後までお読み頂きありがとうございました 🚑