9月11日(日)16:45頃から約15分、勉強法の師匠・山田斉明先生の御計らいでリーダーズ・ゼミにゲスト参加することになりました。
前日、山田先生と事前打合せした結果、テーマは「直前期の勉強法」とし、中でもツイートの方で反響の大きかった"記憶術"を取り上げ、私の経験談を交えて講話することに決めました。
以下はその内容をまとめたものです。
行政書士試験は直前期を迎え、ゼミ生以外にもきっと役立つ内容だと思いましたので、ブログの方にUPしてみました。今年行政書士試験を受験される皆様におかれましては、ぜひ御一読いただけますと幸いです。
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ただ今、御紹介に与りました"◯◯(本名)"と申します。
本日はリーダーズ・ゼミの最終回と言うことですが、その貴重な時間を少し使って、ゼミの先輩として「直前期の勉強法」についてアドバイスしたいと思います。中でもツイートの方で反響の大きかった"記憶術"を取り上げます。
御存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は"とある受験生XYZ"のHNで、アメーバブログのほかにツイッターでも情報発信しておりますので、もしよろしければ、勉強法の詳細についてはそちらも御覧いただけますと幸いです。
では、時間も限られており、ゼミに参加の皆様もお疲れの様子ですので、早速本題に入ります。
リーダーズ総合研究所は3ステップ学習法を採用していますが、中でも受講生を苦しめているのが「記憶」
そのことは、直前期の受験生の勉強の達成感にも現れており、受験生の多くは、
過去問を解く>テキストを暗記なのかもしれません。
毎日、テキストを読んだり過去問を解いてたくさん記憶しているはずなのに、数日経つと内容を忘れている・・・。そのため、自分は記憶が苦手なのかもしれないなどと悲観的に考えて記憶の作業を遠ざけている受験生がいらっしゃるのも事実です。
でも、「エビングハウスの忘却曲線」によると、1時間後には56%、1日後には74%忘れているわけですから、受験生の皆さんが忘れるのは仕方のないことです。
だからこそ、私はこれまで行政書士試験や司法書士試験を受験した経験に照らしても、圧倒的に重要となるのは、
テキストを暗記>>>過去問を解くでした。
私は、わかりやすい講義と良くまとまったテキストを提供し、受講生に①理解⇨②集約の段階まで教えるのは受験指導校や講師の役割だと思っています。
一方、如何に優秀な講師であっても、受講生に代わって③記憶してあげることはできません。だから、受講生は講義の復習をする際、主体的に"記憶"する必要があります‼️
そのことは、本試験中の御自身の置かれた状況をイメージすれば、良く理解できるのではないかと思います。
すなわち、本試験中はテキストも講師も側にいて助けてくれません。"自分の力(=記憶)"で問題を解いていくしかないからです。
さて、ここまでの説明で記憶の重要性は良くわかったと改めて認識されたと思いますので、以降は"記憶術"について、私の経験談などを交えてアドバイスしたいと思います。
<記憶法>
①インプット重視派
ポイントは、"テキストの問題化"
具体には、講義を受ける段階で講師が記憶して下さいと指示したテキストの箇所のタイトルの横に個数(数字)を書いておき、復習時、テキストを読み返す際にタイトル以下を手で隠して個数を見て項目を全て思い出す訓練をする方法
なお、私は直前期を含め、最後までインプット重視派(インプット9:アウトプット1)でした。
その理由は、本試験中は時間との戦いの中で平常心を持って挑むのは相当困難です。そうした状況下でも本来の力を発揮するには、日頃から"高地トレーニング※"をしておく必要があると思ったからです。
※本試験が易しく感じられる、「落差効果」を狙ったトレーニング。過去問(択一式問題)は曖昧な知識でも何となく正解を導くことが可能だが、テキストを問題化した場合は、個数以外に何も手がかりがないためにその全てを答えるのに正確な知識が要求され、その分、難易度が上がる。
また、テキストを問題化して読むことで、眠くならないなどの副次的効果がある。
②アウトプット重視派
ポイントは、周辺知識の想起
具体には、問題中の肢を解いたら、関連する知識を含めてテキストや解説で一々確認する方法。
過去問既出の知識をきっかけとして、その周辺の過去問未出知識まで記憶できます。
私は直前期に過去問をほとんど解いていませんが、アウトプット重視派の合格者が採用している方法です。
残念ながら行政書士試験では過去問の出題率がそれほど高くありませんので、不合格となった受験生は過去問を解いて、⭕️❌をチェックするだけで終わっているのではないかと思います。
<記憶のサイクル>
ポイントは、"皿回し暗記術"
全科目・全分野を満遍なく復習し、全ての皿(=科目)が回っている(=基本知識を記憶している)状態にするのが目標
直前期は、テキストや過去問等を繰り返す"回転スピード"を上げて、忘れるよりも早く記憶するしかありません。直前期に、初学者であれば最低3周、複数回受験された者であれば5周はした方が良いと思います。
そのためには、出題予想分野を中心に記憶の対象を絞り込む必要があります。併せて、記憶できたものにいつまでも拘泥せず、繰り返すたびに対象を減らすことです。
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最後になりますが、私は2019年に行政書士試験合格後、散々お世話になった山田先生や竹内先生に何らの恩返しもできていない不祥の弟子(受講生)でした。そのため、これから私にできることであれば、色々と御協力しますとお伝えし、今回のリーダーズゼミでのゲスト参加が実現したわけです。