かんがえる蛙 -16ページ目

かんがえる蛙

いろいろカンガエル日々のブログ。

世の中はとても不安定です。これといったセオリーがない時代になって久しい感じがします。

私のしている仕事でいっても人の採用、その定着、そして育成や戦力化。とても不安定で不確定な要素が凝縮されていて、関与先とともに悩み、仮説を立て、前に進んでいきます。また、組織運営や経営の分野においては更に複雑怪奇なものが多く、前例としてよかったものも、まったく通用しなくなったり、温故知新で組織の歴史を辿ると答えに巡り合ったり。切り口を変え、柔軟性と勇気をもってコマを進めていかないとゆでガエルのごとく手遅れになってしまったりもします。

経験だけでモノを判断するのは危険ですが、まずは経験を積まないとわからないことが多いと感じます。私としては、机上や理論だけで、特に仕事については一定レベル以上は到達できないと考えます。清もあれば濁もあり、そのバランスやタイミングのようなものは「自分とは違う価値観」の中で醸成されていくもの。代表取締役であっても、一社員であっても、最終的な判断は自分で行わなくてはいけないことに変わりはありません。

いろいろな階層の方と面談という形で、傾聴を中心にしながらお話しさせていただきますが、20代でつけるべきスキルは判断力であり、30代で発揮すべきスキルは決断力だとアドバイスすることがままあります。と、いうのも、経験した機会、出会った人、うまくいかなかったことも含めて自らの意志が入った行動の蓄積は、広い意味で知恵をつけてくれ、賢くしてくれます。ショートカットはあり得ないと思います。特に感情の機微のおいては経験を重ねることでしか身につかないと思います。同時に社会の中で活躍しようと思ったら、自分とは違う価値観の人々と大量に関わらなくてはいけないわけですからこの重要度は将来の幅を広げる意味でも重要です。

仕事においては成果を創出するために自分がどう献身できるかが大事だと思います。これで大丈夫とう観念を捨てることです。特に得意分野や好きなことでご飯を食べるにはここが重要だと思います。常に研鑚しなくては技はすぐに錆びてしまうものです。

また、面接などをしていると「自分の好きなこと」や「やりがいある仕事」「自分が活き活きとできること」を最前面に持ってくる方も多く、気持ちはわかるのですが、結論から言うと「人を喜ばせられない人には戻りが少ない」と言えます。資本主義社会では役立つ人は人に乞われますが、役立たないと判断された人は声がかからなくなります。素晴らしい考えや企画も、他人様からの価値がないと判定されればゼロに等しい。まずは気持ちの前面に人に対して自分は何ができるか。もっというとそのためにどのくらい頑張って成果を上げ役立ちに寄与する覚悟があるか、ということだと思います。モノや技術が金を生むのではなく、人にファンがつくことが結果的に儲けに繋がると言えます。

昔、上司の新人研修を見たことがあるのですが、真っ白な学生にサービス精神の重要性を説くときに、
『例えば○○くん、街中で見知らぬ人から道を訪ねられたとします。”お急ぎのところすみません。わたしは◇町が初めてで、☆☆に行きたいのですがまったく道が分かりません。ここからだとどのように行けばよいのでしょうか”と言われるとどうしますか?』
「えーっと、その目的地までの行き方を教えます」
『では、”ちょっと兄ちゃん聞きたいんやけど☆☆はどうやっていくん?”ではどうですか?』
「うーん、どうですかね(笑)」
『結局、道が分からないから教えてほしい以前に、お訊ねする相手が気分を害さないようにするにはどう聞けばよいかを先行させることが世の中ではとても大事です。これをサービス精神と言います。』

未だにこれを私も研修で使うわけですが(笑)、言い得て妙です。自分軸の目的の達成よりも、どのように協力を仰ぎ、協働を創りあげていくか?こういった気持ちがないことには、道ひとつ聞くことでも社会の中ではうまくいかないでしょう。

最後に、掲題は私の中学の校訓、高校の校訓です。通っているときはなんとも思わなかったのですが、30歳過ぎたころでしょうか、とても重く感じるようになりました。中学の方は昔支店運営していたときに実際朝礼で社内唱和していました・・。積み重ねてわかるものが世の中には多すぎます。その中で出会う人から清も濁も学ぶのです。人の価値観の傘下でしっかり学ぶことを若者たちは実践してほしいと思います。自分で城を持つなんて時が熟してからでいいと思います。一旦独立した後でこれらを学ぶのは結構大変なことだと思います。なぜなら世の中のほとんどの人が努力研鑚を要する凡人だからです。目指すべきは秀才だと思います。
先月末から業務が立てこみ、息つく暇もなく次の仕事次の仕事と。有難いことです。久しぶりに終日出先なしでいろいろ準備や検証を余裕持ってできる本日。ご依頼いただいている企画提案資料を4つほど作成しながら、10月前半を振り返りたいと思います。

今月は特殊案件がふたつ重なっており、まずは準備に時間と手間と神経を要しました。特に研修に関しては、短時間で成果を求められる講師泣かせの要求でしたのでとにかく完全な準備、より高い意識、双方向性を加味して運営しました。

管理職の方々が対象だったのですが、やはり環境や背景は色濃いなと思いました。また、80人弱の方々の中でも、通常業務で課題意識を持っている方、トライ&エラーを繰り返して経験値の高い方、染みついた価値観が抜けない方など様々でした。概ねお伝えすることは最大限に近い内容ができたと自負しますのであとは業務の中で少しでも運用していただければ幸いです。

会議運営も3つしました。主には課題抽出とその具体策、そして営業数字の進捗管理とチェックになるのですが、ここで違う価値観の集合体が議論し合うわけなのでファシリテーション力は問われます。見失いがちな「今、何について話していて、どこに着地したいのか」を常時確認しながら前に進めなければいけません。やはり会議は事前準備がキモなわけで、優先すべきは個なのか小集団なのか全社なのか、そういうところも曖昧では何とも言えません。陥りがちな各論のあれこれよりも、まずは大枠を捉えて舵をとった話し合いにしたいものです。会議は雑談ではなく、なんらかのプラスになる目的を持ち、参加者がそれを共有し、向かう方向への納得策を見出すこと、やはり進行するのは難しいものです。
絶対に言えることはぶっ続けでしないこと。個人的には80分で一回休憩が必要と思います。また、話し合う項目がまだあるのに、ひとつに過剰に時間をかけるのではなく、通常であれば15分以上方向が定まらないことは準備不足を反省し、その場からは一旦保留にして別機会を設けるべきだと思います。

そんなつもりはなかったのですが、気づけば結構な時間をとる関与先社員面談。私のかかわり目的ははっきりしていて、迷っているところの方向付けと、明日への動機づけのふたつです。セオリーに基づいて傾聴傾聴また傾聴。そして相手の課題や疑問を見つけ出して解消または現状たどり着くべき地点を共有します。そして何を目指していくことが個人にとってもっとも合点がいくことで、それがチームにどのように寄与していくことを期待されているかの理解。
十人十色といいますが、ご本人の抱える問題課題も、仕事上のこともあればごくプライベートなこともある。また家族や生活背景の人間模様もしっかりと聴いてあげないと本質には辿りつけません。聞く側の私も聞ききるためにはひとりひとり切り替えて、無意味なスキーマを取り払って向き合わなくてはならないので心身ともに疲労しますが、この面談がきっかけで変わる方が圧倒的に多いので意義は感じています。
また、裏を返すとどなたも本音や弱いところを人に曝け出すことはなかなか普段できないことだからこそ、それぞれの上司となっている方は気配り目配りをしてあげてほしいものです。必要性あるから私も仕事としていただいている部分はあるのですが・・

ノンストップで仕事をすることも6時間や8時間が普通になってきましたので、ひとつひとつの仕事品質を落とさないように意識しなければなと個人的には思った10月前半。後半も頑張りたいと思います。





先日、午前午後のダブルヘッダー研修で自己や他者に対する「決めつけ」についてお話ししました。自分はこんな人間であると根拠なく決めつけている、あの人はあんな人間だと根拠なく決めつけている、平たくはそういうことです。

会社組織の中では無意識のうちに往々にしてこういうことが散見されます。であれば、物覚えの悪い新人はキャリアを終えるまでずっとそうなのか?一度や二度プロジェクトに失敗したからと言ってダメ人間の烙印を押されるのか?ということになります。そこまで大げさではなくても「あいつは大ざっぱだから・・」「複雑な仕事は無理だから任せられない」ということは結構日常の上司判断で起こっている出来事です。

「育成」とは機会を与えることです。緩急つけて気づかせて内発を促す。外発でできたことには再現性が乏しいのです。役職者になっている方々ともたくさん接することがありますが、外発中心でキャリアを過ごしてきた方はやはり命令や叱咤によって動く。自ら先読みして危機感を抱くことは内発習慣のある人しかできないと考えます。

「あんなやつはどうでもいいんだ」「何を言っても無駄」「そのタイプは無理でしょう」というのは簡単ですが、本当に相手のことを思っているのであれば、押したり引いたりして前進善処に取り組むこともひとつの職務ではないかと思うのです。結果的に改善する箇所は自分の中にあったりするのですが・・

東京でご活躍の学生支援企業の今日の代表FBに仏陀の言葉が載っていました。

『思いわずらうな。なるようにしかならんから、今をせつに生きよ。

過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。

黙しても批判され、多くを語っても批判され、少し語っても批判される。この世に批判されない者はない。

今日すべき事は明日に延ばさず、確かにしていく事こそ、よい一日を生きる道である。

戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の勝利者である。

自己こそ自分の主である。他人がどうして(自分の)主であろうか?自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。

自分で自分を、励ましてあげなさい。』

読むと、やはり本質的なことは自分の中にあり、自分自身がどうあることが適切なのかを常に考えて行動すれば、おのずと相手を思う気持ちにもつながるのかなと思います。

私の嫌いな価値観は、
人のことをうらやんで、肝心の努力をしないこと。
思考を他人に預けているのにまるで自分の考えのように振る舞うこと。
人の思いやりに気づかないこと。
すぐ諦めること。
人の話を傾聴し、理解しようとしないこと。
謙虚に学ばないこと。
です。自分に照らしてたとき、こうなってはいけないという戒めも込めています。

人や組織の深層に関わる仕事をしていくからには常に冷静に全体を俯瞰できるように、どんな状況でもしていきたいと思います。