うちの軒下になにやら見慣れないものが・・。経過観察しているとそれは「ハチの巣」。せっせせっせと蜂たちが六角の無数の穴を備えた巣づくりをしているのです。自然の現象なのでそのままにしてあげたいのはヤマヤマですが、こどもが刺されてもいけないし、洗濯物干すときにも気になるし、と、思いながらまだ放置しているのですが、もし駆除となったら素人ではやや危険。電話帳やネットで「専門家」を探すと、害虫駆除会社がいくつか出てきます。なるほど、いざとなればこの人たちに電話をすればなんとかなるか!とちょっと安心。
個人も企業もそうですが、「何か困った時」には、自分よりもその分野に長けている人にお願いすればプロの解決策が見いだせます。おそらく職業に就いているすべての人々に当てはまるのは、世に必要とされ得るなんらかの”プロ”だということ。その専門性がどこかで必要とされて対価を頂戴している。
そこで考えなければならないのがその質ということになります。特に日本という国は一見穏やかな国に見えますが、体制は資本主義。つまりは競争社会がどこにいってもあり、厳然と競合がいるわけです。その中で職業人は、その専門性の品質を向上させ、ライバルと差別化を図り、少なくとも「お客様にマイナスのレッテル」を貼られないよう日々努力しなければなりません。
企業の裏側を覗きこむと、どこも大変な努力をされています。課題のないところなどはないと思うのですが、目的意識を持って向上の推進を図っている、やりかたはいろいろあるにしても、健全な会社は真摯に課題に向き合います。当然利益追求は必要なのですが、得てして儲かっている会社はそこを目的にしていない。一方、さまざまな業界の舞台裏をお聞かせいただくと、とんでもない”プロ”も多くいる模様です。つまり、専門性と真摯な態度は同居していないといけないということです。
真摯な態度とは、会社の存続や目先の利益にあらず、適正対価を頂戴できるような商品であったりサービスであったりするのではないかなと思います。この適正対価をいただくには、恒常的に相当な努力をしていかなくてはなりません。そしてそれは並大抵ではない。こう書くと「社会は厳しいなあ」と思ってしまいますが、華やかなプロスポーツ選手も、私たち”消費者”が感動や勇気をいただいているシーンはほんの一部。ほとんどのところで厳しいトレーニングや身体管理、食事制限まで、私たち非プロには想像もできない努力の積み重ねがあるのです。
目的をどこに置くかは非常に重要なことです。責任ある立場になればなるほど目的の本質は顕著に表れ、市場の価値はまさにその目的の本質で図られるのだと感じます。まずはお客様にとって自分(自社)はどういった価値を感じていただいているか、検証する必要があるでしょう。世の中の流れ同様、早い判断で舵取りを行っていかないとあっという間に波にのまれてしまう・・そんなイメージが、さまざまなマーケットに感じる今日この頃です。何かの本に書いてありましたが、「大きなリスクに直面する前に、小さなリスクを細かくクリアする必要がある」ということだと思います。
個人的には、面倒な手間暇かけることが唯一の解決手段だと思います。そのための適数はどうか?ジャックウェルチのいう選択と集中は規模の大小や組織の優劣に関わらず、理屈として当てはまると思います。先日伺った某社長の言葉を借りると「拡大のためではなく縮小のための投資もまた必要な時代」。品質優先を考えた時に、妙に納得できるのです。
なぜならなにげなくやっている日々の仕事は、実は誰かにとっては重要なインフラの一端にほかならないからです。