地図を参照すると、ちょうど南海の新今宮駅の向こうがわと見えたので、高架下をとぼとぼ朝日を浴びながら歩きます。それらしいものは・・見えませんなあ。大きい道(26号線)に出てしまったのでこれは行き過ぎだなと思い、もう一本ずらして探すことに。今宮高校を過ぎて最初を曲がり次の角を左に視線をやると・・
この看板が目印。「SONNY BOY」*帰ってHP見つけた!やっぱりハーモニカ奏者。

南海新今宮高架沿い西側を北へ直進。最初の角を左折。ひたすらまっすぐで到着が最短。
既に常連と思しきお客さん二名。新聞読んでる。まだ7時くらいです。入口に一番近い席を陣取って辺りを見渡す。店主さんと思われる方が水とそれの入ったワインボトルを運んでくれる。左奥の壁面に黒板があり、そこにいろいろメニューが書かれているが、鳥目に私はよく見えず・・。
「メニューお願いします。」
お願いすると、すぐに手作りメニューを持ってきてくれた。自撮り写真をクラフトテープで貼ったものだ。どのページを見てもうまそう。モーニング以外もできますよと言われたので、間違いないものを食べてみよう。こういったときには、どこにでもあるポピュラーなメニューを頼むことにしている。
パスタにしよう。ということで内臓にもよさそうな”ペスカト-レ”を注文。アルバイトらしき若者参上。彼がフォークと併せてタバスコやパルメザンを運んでくれる。チーズもよくあるKRAFTの筒型容器ではなくココット皿のようなものに入れて冷蔵されている模様。
あまりきょろきょろしてもおのぼりさんバレバレになるので、「きょ・・ろ」くらいのスピードで店を観察。ブラウン管のテレビでは白黒のポールとジョンの映画が流れている。”ハード・デイズ・ナイト”かな。VHSからはクラプトンのビデオが半分入れっぱなしになっている。店主さんが調理をしているキッチン脇には、年季の入ったレコード棚に、色が変わった、多分聞き込んでいるレコードがぎっしり詰まっている。店の歴史を物語っているなあ。うだうだ思いに耽っていると、
「お待たせしました」
ということでまさしく”ペスカト-レ”が運ばれてきました。あさりを殻から取りだして実食。
「うまい!」
その一言に尽きます。ゆで加減や具材の丁寧さも去ることながら、ソースが絶妙なのです。麺に見事に絡む。プロではないので詳しくは分かりませんが、ここにも魚介が生きている気がします。うわー、昼と夜も来て他のメニューも試したい。でも帰らなくてはいけない。そんなことを思いながらも目の前のペスカト-レを懸命に食べました。せっかくなのでパルメザンも少しかけて、タバスコはかけず。コクがありつつ口の中でしなやかな味ですね。残ったソースはパンにつけたい衝動です。
新今宮の雑多な喧騒から少し離れて、しずかーな時間が流れる素敵なお店。過剰に飾らず、自分らしく、ただ料理には真摯に向き合って今日まであるのだろうなあと感じました。テレビの取材なども来ているようですが、あのマスター、軸がぶれたりしない感じです。多分これからも今までどおりあそこにあのままであり続けると思います。
様々なところで、色々なものを食べて探究していますが、完全にベスト3に入ると思います。大阪方面にお越しの方、なんばからは二駅、環状線だと梅田から12分、新今宮のすごい洋食屋さんに足を運んでみてください。
でも行列店になってほしくないなあ・・なんて個人的に思う。
「毎日放送 魔法のレストラン」6月1日に登場予定だそうです!