コーヴ | かんがえる蛙

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日本全国上映中止続出の映画「ザ・コーヴ」。ここ愛媛にはシネマルナティックにやってきましたので見に行きました。シネマルナティックは松劇に併設されている映画館です。そういえば昔、ダンス・ウィズ・ウルヴスを見に行ったとき、静かなシーンでとなりの演劇の音声が聞こえてきたなあ・・・。

コーヴの話に戻ります。ご存じの通り、動物愛護の立場の方々が和歌山のイルカ漁を世界に対して告発する内容です。1時間半ほどのセミドキュメンタリー映画なのですが、感じることは色々あります。つまりは「イルカは人間の親友なんだ!」という立場と「イルカは食物連鎖の一部だ!」という立場。決して交わることのない宗教感のようなものを感じます。

決死の覚悟?でこのイルカ漁の実態を映像や音声に残すための作戦を遂行する制作者たち。ここまでやるか・・と思いますが、それは彼らの信念の表れ。目的を果たすためには聖戦のごとくやります。かたや、イルカ漁の漁師の方々をはじめとした日本側の登場人物は、ぼかしがかかっているにしてもかなり非好意的な描き方をされています。戦争映画もつくる国によって当然視点は変わるわけなので仕方ないかと思います。

イルカを人工的に飼育したり(イルカショーとかの事です)、食用にしたりしてはいけないという彼らの言い分は、人間に対して友好的な動物であることの例や、肉に水銀が含まれているとか、とにかく理由付けがなされています。

イルカが追い込み漁で殺されていくシーンは確かに衝撃的ですが、多分、あまり報道されることのない牛や豚といった家畜も実際その場で見ると同じように凄惨さを感じると思います。それがイルカだからだめなのだ!という理屈は、わかり合えない部分のような気もします。どんな動物でも生態系を壊すほどの乱獲をすることは許されないと思うのですが、この映画に描かれている内容を善か悪かで判断しろと言われても難しい気がします。

ただ、シーシェパードの方のインタビューが挿入されて、もっともらしいことを語られても、過激な動物愛護団体のイメージが強く、あまりプラスのイメージがありません。狂信的な使命感は、ときに常軌を逸するのかもしれません。いずれにしても後味の悪い映画でした・・

http://thecove-2010.com/
オフィシャルサイト

ちなみにシネマルナティックは、月曜は男性デーで1000円でした。女性デーは確か水曜日。また利用したいと思いました。


エンディングはデビッド・ボウイ