シンクロ界に思う | かんがえる蛙

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シンクロの井村コーチ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000023-dal-spo

中国ナショナルチームのコーチになってメダルに導き、そして今回のこの発言。ますますシンクロ界では風当たりが強いのではないでしょうか。とはいえ、真に実力のある指導者(実績がある)なのだから、理不尽なことに屈する必要はないのだと思います。

「目的を共有すると組織は強くなる」というのは、ひとつのマネジメントセオリーだと思っていますが、この場合、日本のシンクロ界の世界レベルをさらにあげていく(つまり五輪で金)ことが、協会や選手たちの共通の目的であるはずなのに、それ以外のことが働いているから「ベストの布陣」で「結果につながるプロセス」を踏めずにいるのでしょう。”それ以外のこと”は外部の人間が詳しく知ることができませんが。

同じく、会社の中でも同じようなことがたくさん起こっているのでしょう。社会貢献や、適正利益追求のために、一丸となって企業活動をしているときはよいのですが、やはり、ある地点に到達すると「欲」がでてくるのが人間です。また、それを狙っている人もたくさんいます。すると、焦点がだんだんぶれて、保身や私欲、過度な自己顕示欲に走ってしまうのが常です。会社の中で責任ある地位の方は、この辺を見失わない客観性や自戒する自己管理力が必要とされると感じます。そうでなければ、社会のどんなヒエラルキーにも「既得権益」層が生まれるということになります。

ガバナンスっていう言葉がさかんに使われる昨今です。ステークホルダー全体をしっかり鑑みた組織運営は、特にこんな時代だからこそ見直されるべきだと感じます。何年かに一度来る経済危機は、組織や経営の資質を試すある意味バイオリズム。「何のために?」をすべてにあてはめて、計画・行動をひとつひとつ見直すことが必要だと思います。

シンクロ界も、折角の指導者という財産を、「競技レベルの向上」という部分を無視したような、ある意味「目的を見失った」ような人事で今回の結果につながってしまったのなら、抜本的な改革なしに明るい未来は築けないと思います。こんなことで、いつも一番かわいそうなのは現場で毎日一所懸命している人たちなのです。アマチュアも含め、スポーツ選手は、ひたむきに毎日をこの競技人生に賭けているのです。同じく、企業で働く人たちも、自分の人生の時間を投じて、日々の業務に携わっているのです。舵取り役が適切な判断をしないことには、どんな豪華客船でも沈んでしまいます。