ソロアルバム「Somebody Loves You」をもう少し楽しめる解説 | brilliant-memoriesのブログ

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ドエルさんでもあり、V系好きのギャ男でもあり、60〜00年代の音楽好きでもある私がお送りするこのブログ。アルバムレビューや自作曲の発表、日常、ブログなどいろんなことをします!

12月3日、ソロアルバム「Somebody Loves You」をリリースした自分ですが、前回の解説で説明しきれなかった内容や裏エピソードが結構あったので、今回はもう少し深掘り...いや、完全解説しちゃおうと思います。完全版となるので、まずは、前回の解説をまだ読んでないよ!という人はURLを貼っておくんで、先に読んでくださいね(^^)

 

 

 

読みましたか?それでは掘り下げて行きましょう。

 

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・そうですね、まずは作詞者&作曲者が「俺」と「羽白麗 緒夢」とふたりいる件についてから触れましょうか。

 

「羽白麗 緒夢」は「俺」とはまた別名義のペンネームなのですが、「天然でちょっと不思議な女の子」というキャラ設定を作って完全に違ったスタイルで作詞や曲作りを行っています。なぜ、このような方針をとったかというと、「俺」の歌詞の世界観からの差別化を図りたかったからですね。いままで女性目線の楽曲をいくつか制作してきたのですが、やはりどうしても「恥ずかしい」とか「ちょっとキツいな...」と思って没にした表現が幾つかありました。そこで、新しい人物を描いてそのキャラに憑依しちゃえば、封印してきた表現をちゃんと使えるので無いかと思い実行してみた結果、何の恥ずかしげもなく女の子っぽい歌詞を書くことができたので結果この2人で制作するという路線にしたということです。その他、普通の歌詞を書いてみたり「みるきーうぇい☆彡」のような男性目線の歌詞を書いたりチャレンジも色々していこうかなと思いました。「JOKER」や「クリぼっち」は共作扱いと言うことになっていますが、これはデモ音源が去年の段階からあった楽曲なので流石に緒夢が作曲したことにするのは無理があるなと判断してこのような結果になりました。この手法はこれからも続けていこうと思っています。

 

また余談ですが、所属してるサークルのハロウィンライブの際、仮装が絶対条件ということで、創作コスプレとして「羽白麗 緒夢」の格好をして舞台に上がったことが記憶に新しいです。この時点でキャラ設定が完全に煮詰まっていたので完全なるただの不思議でポンな女の子になってしまったのが個人的に上手くいったなと思いました(笑)。

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・楽曲制作の裏話

 

ジャンルにこだわった記憶がありますね。前作ではサンバ、シティーポップ、オーケストラなどにチャレンジしましたが、今回はそれ以外に初挑戦になるジャンルとして「Standing flower」ではスローなジャズ、「華美羅の舞」でタンゴ、「リア充爆発かぞえうた」にて音頭にチャレンジしました。特に音頭は「New Year」(Mr.Whisper.3rd album「Tsurumiy Land」収録曲)以来の和を模した楽曲なので、今までの楽曲制作の仕方では表現できない世界観を作るのが大変でしたが凄くワクワクしましたね。

 

更に、今回は元々「総決算」と「本音」が設定したテーマだったので、他人の共感を得るのも勿論大事ですが、自分自身も後で聞いて共感できるような作品にしたいと思いました。前回のレビューの時点で一通り作品を自分で聴いて一曲聴き終わった後にスカッとした曲が多かったので、そこはクリアしたと思っています!!。

 

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それでは各楽曲の”歌詞”や”音楽”に隠された裏話やエピソードの方へ行きましょう。

 

1.「Somebody Loves You」

 

元々この楽曲は頭の合唱部分のみの1分台のインストゥルメンタル楽曲にしようと思ってました。そしてその状態で寝かせておいたのですが、全曲完成後のマスタリング作業に入る前に、この曲も歌詞と世界観を深掘りした方がいいんじゃ無いかと思いそれ以降を制作したという経緯があります。そして、あえて歌詞を暗めにしたのも次曲の「Bark」に繋げるため、そして前作の問題作「#139」から人生は繋がっているよってことを表現したかった記憶があります。

 

2.「Bark」

 

 そして前曲の世界観を畳みかけるように押し寄せるのがこの楽曲ですが、この曲に関しては前回のブログの解説で全部書いちゃってるので追加で書く事は無いですかね。前作「#139」は全編的にダークな雰囲気が広がっていましたが今作はこの曲で闇が晴れるイメージがあったりします。

 

3.「Cherry Boy」

 

そして、この曲。やっぱりおかしいですよね(笑)。この曲はあえて難しい言葉を使わずに、伝えたい事をみんなに分かるように表現しました。自分(この曲の主人公)の欲望を思いっきり出したかったです。そしてサビをあえて口ずさみやすいメロディラインにすることで共感した人が更に友達に広めれられたらいいな...なんて思ったり(笑)。

 

4.「みるきーうぇい☆彡」

 

この曲も前回のレビュー通り歌詞に具体性がない分、メロをキャッチーにして聴かせたかったという部分ですかね。音色も七夕の夜空をイメージできるようなロマンチックな音を使っています。

 

5.「SWEET」

 

レビューには「一日の始まり」を教えるような楽曲と書きましたが実はこの曲には裏の顔が眠っております。タイトルの「SWEET」は「スウィート」と読みますが、聞こえ方によっては「シィート」、そう「嫉妬」と空耳することが出来る(俺調べ)のです!。それをふまえてサビの歌詞「いいぞもっとやれこの僕の”SWEET(嫉妬)”を絶やさないで」。全然意味が変ってきますね。更に二番の歌詞には渋谷のカップルについて触れている部分がありますが主人公はそれに”SWEET(嫉妬)”してるんですよね。見方を変えるだけで「Cherry Boy」のような世界観になってしまう...そんな裏の顔を持った楽曲です。

 

6.「Standing flower」

 

 こちらは「アスカノ」の世界観を用いた楽曲をシングルしようということで「-JOKER-」を制作したのですが、もう一曲欲しいナと思ったのがこの曲と次曲が生まれたきっかけです。「-JOKER-」の世界観とは対にしたらいいのではないかと考え”キャバ嬢”視点にしました。ちなみにタイトルは直接的に訳すとあっちの意味になりますが大正解です。振り返りましょう、この曲の主人公(自分)は何もかもが初めてなわけです。すると、タイトルのような状態になってしまうのも自然なことなのかもしれないですよ。

 

7.「華美羅ノ舞」

 

そして、アフターの世界観ですね。詞・曲共にエロティックで妖艶な欲張りセットみたいなイメージで書いた記憶です。某大物YouTuberが「大人の夜」という凄い楽曲を作っていて、それに対抗して書いたイメージがあります。他は前作のレビュー通りです。(個人的な思考で書いちゃうと完全M向けの曲)

 

8.「”頑張れ”という名のナイフ」

 

これも前作のレビューでほぼ全部語っちゃってますが、改めて皆さんが普段から使っている「頑張れ」という言葉の本質を考えさせるような歌詞にしたかったです。「(目標達成するためには)OOすればいいんじゃないか」とか。そんな言葉を挑戦している人は求めていると自分は思います。ただ頭ごなしに「頑張れ」「頑張れ」と言ってるだけでは2曲目の「Bark」の「主語の秩序崩壊」に繋がりかねません。その代わりといってはなんですがサウンド面では勇ましさ溢れるファンファーレをイメージしました。これでバランスはある程度取れてるのではないのでしょうか。。。

 

9.「リア充爆発かぞえうた」

 

「改めて、これは99%本音なので、聞き終わった後はスカッとしますよ。」っという個人的な感想は置いておいて、アルバムの中でも一際、異彩な存在感を放つこの楽曲なんですが実は元々は「かぞえうた」を作ろうと思ったただそれだけで始まったプロジェクトでした。あの有名な「オフロスキーかぞえうた」を久しぶりに聞いて、「子供が喜びそうな歌を作りたいな」と考えて、ひたすら子供が好きそうなワード(下ネタを含む)を並べていったのですが、これだけじゃ曲は無理だなと思ってデモの状態で放置してました。その間に「Cherry Boy」、「SWEET」といった楽曲を制作してみてこの楽曲の方向性もこんな感じに置き換えてみよう。と思い、歌詞を書いたらなんと!あんなに試行錯誤した歌詞がなんと!「30分で書けちゃいました!!」。嬉しk...(嬉しいのか?コレ)

 

10.「アタシはゾンビ」

 

この曲は世界観が浮かんだのはいいけれど、典型的な「ゾンビになってもあなたが大好き!」的な探せばどこかにありそうな歌詞にはしたくなかったですね。せっかく「ゾンビ」という面白い世界観の種を植えられたならやはり異色な花を咲かせたいでしょう。そこでふと脳裏によぎったのが自分が凄く好きで毎週必ず観てる「有吉の壁」の「鬼ギャルゾンビ」。2022年優勝者になった「タイムマシーン3号」が生みだした結構前のネタなのですが、インパクトが強くて一瞬で記憶が蘇りましたね。そこで「もしも、私が4代目”鬼ギャルゾンビ”になったらなにをしますか」という世界を想像しながら歌詞を書いていきました。そして完成したのがこれ。「めちゃくちゃ上手くいった!」

 

11.「-JOKER-」

 

6曲目と同様「アスカノ」の世界観を反映させた楽曲。これと「アスカノ」愛は前作レビューでほぼ全部書いてしまったのでここでは語ることはないです。

 

12.「Lia-リア-」

 

これも前作のレビューで述べたように「エセ地雷系彼女と実は地雷系彼氏」の彼氏視点の楽曲なのですが、彼女の「リア」ちゃんは勿論「リア充」の擬人化です。ここまで来たら察していた人もいるかも知れません。彼女を「リア充」そのものに置き換えて楽曲を読んでみるとすごく壮大な世界観に変貌しますよ...!。

 

13.「Skeleton」

 

前回のレビューで”違和感に気づかなければ”ラブソングになるということですが、そうなんです。この曲「2人」というワードこそ登場しているものの、「あなた」が存在していないのです。つまりこの曲は彼女がいない主人公が妄想デートをしているという裏設定が存在します。2番のサビの歌詞「カフェのテーブル越しで優雅に午後の時を味わうと 『冷めた方がすきだ』と笑う姿も愛しくて」。これはカフェで1人で2つのホットコーヒーを買うも2つめのコーヒーを飲む頃には冷めてしまっていることということです。他にもその設定を頭に入れて歌詞を読んでみると完全に全てのワードが別の意味に書き換えられていきます。極めつけはラスサビ前「予定調和な日々が続いて」とは...そういうことです(↑)。

 

14「Dimensional Wall」

 

前作のレビューではほとんど固めましたが、この楽曲にも勿論裏話が存在します。この曲の歌詞は自分の中高時代の実話だったりするのです。今回はこの曲のメインにもなる「Vtuber」について自分が思うことも解説していきます、夢を破壊するような表現も出てくるので苦手な方は飛ばしてくださいね。

 

<実話ストーリー>

自分には中学時代、凄い好きな動画配信者がいました。気づけばその配信者の事を凄く好きになっていてツイキャスやライブ配信も毎回観ていて、もしも当時大学生なら投げ銭もしていたと思います。しかし、ある日を境にその配信者は動画を投稿しなくなり、ツイッターにツイートも全て消されていわゆる”失踪”してしまいました。それでもいつかは帰ってくるのでは無いかと思い待っていました。

 

そして月日は流れ高校時代。私はとんでもない事実を知りました。なんと彼女は「Vtuber」になっていたのです。正直、状況が読み込めなくて頭がスパークしました。しかし、Vtuber」になったとしても中身は彼女なんだと思い配信を覗いてみました。たしかに中学時代ずっと聴いてたあの声でした。何も変らない声でした。しかしながら、何故か私はそのVtuber」を好きになれませんでした。

 

いわゆるオタクだった私はこうしてオタクから卒業したというわけです。改めてこの歌詞を書いたことで心にわずかに残ったモヤを綺麗に払拭出来たと思っています。「Vtuber」が好きな友人にその話をしたところ、どうやらそういった「あるある」なんだそうです。そうなんですね。

 

ちなみに「Vtuber」は嫌いじゃないですよ。世間的に観るとネットの世界を飛び出しTV出演やアニメの声優(演技はおいておいて)、現実世界でのライブといったあそこまで大きな文化になっているのでこれは凄いと認めざるを得ません。自分も過去に「バーチャルさんは観ている」を観ていたりしたので普通に「Vtuber」という文化はまさにネット界の新しい時代の到来だと個人的に思っています。

 

ただ、もう観れません。やはりあの中高時代の事件が大きすぎたので躊躇してしまいます。正直、目の前に誰かが現れるだけでも億劫です。しかも最近、どうやらそれすらをネタにしているライバーもいるらしいですね。そういうこともあってちゃんとライブ配信を観れないのです。

 

15.「クリぼっち-Nineteen Mix-」

 

ラストを飾るナンバーもポップなクリスマス音楽に乗せて、自分の本音を吐き出す感じの楽曲です。個人的にはもう続編のReMixを作りたくないです(苦笑)。

 

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以上で15曲の裏エピを語ってみました。視点を変えると変貌する世界観の楽曲がまたロマンがありますよね。今後もこういった曲を沢山作って試行錯誤していこうと思います!!それでは失礼します!