今回は前回に引き続き、三部作
「モデリングの秘密２」をお話します。
まずは、簡単に前回のお話を振り返りましょう。
【モデリングの秘密１】
・モデリングは最強の目標達成法
・「学ぶ」は「真似ぶ」
・僕らは真似る天才
・習慣を変えるのは大変
・守破離が大事
今日は、誰も教えてくれない
ゼロから「守」の型を身につけるための
【３つの最重要のポイント】
についてお話していきます。
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モデリングの起源
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そもそもモデリングという考え方が
どこから来たというところから
ご説明しましょう。
（これを知っておいたほうが、後が理解しやすいからです。）
ことの発端は、
「エキスパートシステム」という
コンピュータープログラムです。
昔、ある医師は他の医師たちよりも
効率的に優れた良い診断をしていましたが、
理由は分かりませんでした。
その原因を突き止めようと
プログラマーが介入して分析し、
優れた医師がチェックしている要素を
洗い出してシステムにしてしまったんです。
出来上がったシステムを使えば、
経験が浅い医師も優秀な医師と
同等の診断が出来るようになりました。
そして、
「コンピューターにできることなら
人間にも出来るだろう」という考え方から
「モデリング」という手法が編み出されたのです。
つまり、
[人間→コンピューター]が出来るなら
[人物→人間]も勿論出来るだろう
という考え方です。
NLP（神経言語プログラミング）
という有名な心理学の体系も、
2人の心理療法家のカウンセリングを
プログラマー的な観点で分析して体系立てたものです。
モデリングしやすいようにエッセンスを
予め抜き出して学びやすくしたから
あれほど広まっているんですね。
ここまでの話で、モデリングに関する
２つのことに気づくことが出来ます。
１つめは、
モデルとなる人の全てを真似る
必要はないということ。
（つまりは髪型や性癖、息づかいまで
真似して同一の人物になる必要はない。）
２つめは、
必要なポイントさえおさえれば、
普通では考えられない速度で
スキルアップすることが出来るということ。
この二つを抑えた上でこれから、
モデリングする際に抑えるべき
３つのポイントをご紹介します。
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３つの最重要ポイント
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単刀直入に、この３つのことです。
１、焦点（何に意識を向けているか）
２、言葉（何を言っているか）
３、行動（どう動いているか）
理解を深めていただくために、
ここでひとつの実験してみましょう。
今日あなたの身に降りかかった
嫌なことを思い出してください。
そして、憂鬱な気分を味わって下さい。
（少しの間です。）
思い出しましたか？
そしたら、悔しさとか嫌感を込めて
言葉にしてください。
「はー私って馬鹿だなぁ」
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
何でも結構です。
思い浮かぶネガティブな言葉を
言ってみてください。
・・・では、自分の体の状態を観察してみましょう。
どうなっています？
・身体がうなだれていませんか？
・目や顔の筋肉がたるんでいませんか？
・もしくは逆に表情や筋肉が緊張していませんか？
・下を向いていませんか？
・呼吸が浅くなっていませんか？
・ため息を付きませんでしたか？
続いて、天井を見て下さい。
そして、はっきりとした口調で
「ま、いっか！！また良いことあるさ！」
と声に出して、
ニコッと笑ってみてください。
その状態のまま嫌なことを思い出して
憂鬱な気分になってみてください。
・・・天井を向いたままですよ。
どうでしょう？
憂鬱な気分になれないはずです。
なんだか不思議と「ま、いっか」って
楽天的な気分になりませんか？
この簡単なワークで、
「焦点（思考）・行動・言葉」が
密接につながっている事を
実感出来たと思います。
マザーテレサがこんな言葉を残しています。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
焦点（思考）・言葉・行動を変えることで、
習慣、性格、運命を変えることが
出来るということですね。
また、先ほど言ったように
全てはつながっているんですが、
言葉の順番を観てみても分かるように
すべてを生み出す起源となるのは、
「焦点（思考）」です。
このすべてを生み出す
「焦点＝何に意識を向けているか」
がモデリングできれば
もう言うことはないんですが、
残念なことに焦点は目に見えません。
そこで、モデルとする人の
「言葉」と「行動」に集中することで
「どこに意識を向けているか（焦点）」
を汲み取ることを試みます。
モデルとする人がやっている行動
とっているポーズ、かけている言葉、
会話の中の言い回し、よく使う単語を
観察してそれを真似するんです。
モデルと同じように振舞うと、
その背景にある「焦点」が
自然と感じ取れるようになります。
もちろん、本人と話せるなら、
何を考えての行動・発言なのかを
質問するとより良いです。
今までの話をまとめると、
モデリングを実践するための
３ステップは以下のとおりです。
【ステップ１】
尊敬する人、憧れる「こんな人になりたいな」という人を見つけてモデルにする。
【ステップ２】
その人のしている行動・話している言葉を観察して真似する。
【ステップ３】
出来るなら直接質問して何に意識を向けているのかを探る。
このステップを活用すれば、
あなたも目標を最短距離で達成出来るはずです。
最後におまけで、僕の実体験をお話しましょう。
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モデリングが人生を変えた実例
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僕はかなり高額なお金をいただいてコーチングをしています。
が、実は、コーチングを正式な
学校や講座で習ったことはありません。
（1000人以上コーチングした後に、
いくつかスクールや講座に参加しました。）
僕は、コーチングの技術を、
師匠に付いて現場で全て身につけてきました。
当時の僕の師匠は、１時間で20万円
という価格でコーチングしている方でした。
この人に学びたい！と決めた僕は、
カバン持ちを無給でする代わりに、
コーチングを間近で見ることに成功しました。
１年で約60人分のコーチングを隣で見させてもらって、
・身振り手振り（行動）
・歩き方（行動）
・座り方、姿勢（行動）
・服装（行動）
・目を合わせるのか、外すのか（行動）
・沈黙の間のとり方（言葉）
・質問の仕方、内容（言葉）
・雑談の入れ方（言葉）
・相槌のうちかた（言葉）
これらの全てを目に焼き付け、
さらに、コーチングが終わった後に、直接沢山の質問をすることで、
間のとり方や言葉の意味や意図
つまりは「焦点」を汲み取っていきました。
そして、自分がコーチングをする時に
目で見て耳で聞いた通りに真似してみたんです。
・足の組み方
・笑い方
・首のかしげ方
・語尾の言い回し
・質問の問いかけ
・眉間のしわ
・冗談のセンス
真似というよりも、「再現」
と言った方がいいかもしれません。
師匠との共通の知人からは、
「返事のタイミングまで同じ！」
と驚かれるほどそっくりそのまま真似したんです。
ただ、師匠と僕は30歳近い歳の差があったので、
若い僕には違和感がある部分は
少しずつ修正していきました。
すると、みるみるうちに
クライアントが口コミで増えて、
目に見える成果出す人が増えていきました。
脱サラして会社を作って20名社員を雇ったり、
海外で活躍するアーティストになったり
世界一周旅行に旅立ってしまったり、
ネットビジネスで年収１億を超えるようになった方もいます。
ここまで大きな変化でなくても、
・心の持ちようが変わった
・明るくなったねと言われるようになった
・毎日が楽しくなった
・友達が増えた
・自分の事が好きなった
・仕事が好きになった
・家族と仲良くなれた
・仕事の能率が良くなった
・昇進した
・転職を成功させた
という嬉しいご報告を
沢山いただくようになりました。
また、師匠の言葉を踏まえて
Twitterで呟くようになってから
フォロアーが激増し、35,000人以上に
膨れ上がったという経験もあります。
（今はTwitter辞めました。）
僕の個人的な体験談ですが、モデリングの力の
凄まじさをイメージしていただけたんではないでしょうか。
ぜひこの最強の目標達成手法を活用して
あなたの人生を豊かにしてくださいね！
ついに次回は最終話です。
前回と今回でモデリングの基本は
ほぼ理解できたと思いますが、
次回は陥りがちな罠とその打開策
についてお話したいと思います。
お楽しみに！
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