比べる育児を卒業しよう。
子どもが生まれた瞬間って、
「元気でいてくれれば、それだけでいい」
ただそこに存在しているだけでうれしくて、
目に入れても痛くない。
そんな気持ちになりますよね。
そして、少しずつ成長していく姿を見られることが、とにかくうれしい。
でも、子どもが成長して、
きょうだいができたり、
幼稚園や保育園、学校など社会の中で過ごすようになったりすると……
いつの間にか、
「〇〇ちゃんはもうできるのに」
「同じ年齢なのに、うちの子は……」
「きょうだいなのに、どうしてこんなに違うんだろう」
そんなふうに、
子どもを誰かと比べている自分に気づくことがあります。
そしてそのあとに、
「また比べちゃった」
「子どもを卑下してしまった」
「こんな私はダメな母親だ」
と、自分まで責めてしまう。
でもね。
比べてしまうのは、
それだけ我が子を大切に思っているからこそ、
心配しているということでもあるんです。
「この子の未来は大丈夫かな?」
そんな親の不安が、
いつの間にか「比較」という形になって表れることがあります。
だから、
「比べちゃダメ」と自分を責めるのではなく、
「あれ?
私は今、何を心配しているんだろう?」
と、自分の心を見てみてほしいんです。
そして、子どもにはそれぞれの「時計」があります。
歩く時期も、
話す時期も、
友達との関わり方も、
勉強に興味を持つ時期も、
自信が育つタイミングも、
みんな同じではありません。
だから、
「できる・できない」で判断するのではなく、
「今、この子はどこにいるんだろう?」
と見てあげる。
「周りより遅い」ではなく、
「この子のペースでは、今ここなんだ」
そう思ってみる。
もし比べるのなら、
「よその子」ではなく「昨日の我が子」。
昨日できなかったことが、今日は少しできた。
昨日は言えなかった「ありがとう」が、今日は言えた。
昨日は泣いていた場面で、今日は少し気持ちを切り替えられた。
そんな小さな変化は、
誰かと比べていると見えなくなってしまいます。
でも、それは間違いなく成長です。
だから、
「みんなはどう?」
ではなく、
「この子はどう?」
と見てあげる。
親の眼差しが変わると、
子ども自身が変わらなくても、
見えてくるものが変わってきます。
「まだできない」
↓
「今は練習中なんだな」
「みんなと違う」
↓
「この子には、この子のペースがある」
「遅れている」
↓
「この子は今、ここにいる」
そんなふうに。
そして、
「比べる育児を卒業する」というのは、
「今日から絶対に比べない!」
ということではありません。
比べてしまった自分に気づいたら、
もう一度、我が子を見てみる。
それでいいんです。
あなたの子どもは、
誰かになるために生まれてきたんじゃない。
その子にしかない歩幅で、
その子自身の人生を歩いていくために
生まれてきてくれたのだから。
今日も、
「みんなはどう?」
ではなく、
「この子はどう?」
と見てあげよう。
そこから少しずつ、
比べる育児を手放していこう。
今しかない我が子の成長を、
誰かと比べる時間ではなく、
この子と一緒に歩く時間にしていけますように。

