ご訪問ありがとうございます。三重の話し方講師 浜田 果歩です。
先日の話し方レッスンの、受講生さんのスピーチで、「服が着れる」と言う言葉を何度も仰っていました。
「着れる」は、間違いですよ~と、言うと「えっ?違うんですか?」と、びっくりされていましたが、
今流行の「ら抜き言葉」です。
正しくは「着られる」ですね。
今や、テレビの中でも、普通に「ら抜き言葉」は、使われています。
今朝のテレビの講演番組でも、講師の方が、「見れる」と仰っていました。
「見れる」「着れる」「食べれる」「出れる」「来れる」「寝れる」「居れる」など、
よく使われますが、すべて、「ら抜き」言葉です。
可能の意味を表す言葉の「ら」を抜いてしまった言い方ですね。
あまりにも、よく耳にするようになったので、「ら抜き言葉」の方が、市民権を得ているのかな~と、思うのですが、まだ、現在では、間違い言葉となっています。
正しくは「見られる」「着られる」「食べられる」「出られる」「来られる」「寝られる」「居られる」です。
いかがですか?使っていないな~と言う方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか
この言い方は、可能表現の作り方の中で、
「動詞の未然形+れる・られる 」 で作られたものです。
動詞の五段活用ができるものは、可能動詞の形があります。
たとえば、「書ける」「読める」「会える」「焼ける」などです。
サ行変格活用「する」は、未然形に「れる」がついて「される」という可能表現となります。
五段活用など、わかりにくいと思われる方もいらっしゃるかと思いますので、言語学者の井上史雄先生が仰っている「ら抜け」の簡単な見分け方をご紹介します。
言葉の最後の「る」を省いて命令形として意味が通れば可能動詞。
意味が通らなければ「ら抜け言葉」です。
「読める」 →「読め」 「書ける」 → 「書け」 これらは、可能動詞
「考えれる」 →「考えれ」 「止めれる」→「止めれ」これらは、ら抜け言葉
「考えられる」「止められる」が正しい言い方ですね。
ら抜き言葉(ら抜け言葉)で話す人は多いですが、まだ、今のところは、「ら抜き言葉」は間違った言葉ですから、しっかりと正しい日本語を使えるようにしたいですね。
さて、私の著書を購入いただいた方から、サインをお願いされることがしばしばあり、恥ずかしながら、普通に名前を書かせていただいております
「もっと、サラサラ~っと書いて下さいよ~」と言う言葉も聞こえないふりで、楷書体で名前を書く私でした
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