独断と偏見の書評ー『『重神機パンドーラ』~マクロスという呪縛から逃れられず | 宇宙世紀を生き抜く知恵

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救世主は現れないし恐怖の大王も降って来ない。
人類を救うのも破滅に導くのも、それは人間だ。

『重神機パンドーラ』

(英題: LAST HOPE、中: 重神機潘多拉)

原作:河森正治、サテライト
総監督:河森正治
監督:佐藤英一
シリーズ構成:根元歳三
キャラクターデザイン:江端里沙(原案)、安彦英二
メカニックデザイン:河森正治(重神機)
音楽:得田真裕、眞鍋昭大
アニメーション制作:サテライト
製作:葉浩均
放送局:TOKYO MX・毎日放送ほか
放送期間:2018年4月 -
話数:全26話(予定)

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私はオリジナルアニメについて書評を書く場合、全話を見終わってから書く主義なのですが、残念ながら本作品は途中で見るのを止めてしまいました。

この充実した制作体制から評価すれば「駄作」です。

宇宙という大海原を舞台とする「マクロス」シリーズは、基本的に「海洋文化」の物語です。

しかしながら、本作品は中共資本の影響を受けている為か、明らかに「大陸文化」の物語。

「砂塵」「乾いた大地」「要塞都市に篭る人類」

日本人が大陸文化のアニメ作品について不得手という事はありません。

「戦闘メカ ザブングル」とか

「装甲騎兵ボトムズ」とか

「ブレイク ブレイド」とか

優れた「大陸文化の物語」であるアニメ作品は数多制作されてます。

ところが、本作品はディストピアな世界観としても「ジメっ」とした暗さで「大陸文化」を消化しきれているとは到底言えません。

河森正治の「マクロスの呪縛」から逃れようとする努力が結果として駄作を生んでしまった、というところでしょうか。

期待していただけに、誠に残念です。