今回は、
患者さんとの信頼関係の構築の仕方についてのお話です。もちろん、1回や2回の処置では無理ですから、
長期的に続ける必要があります。
例えば、歯科衛生士さんの定期健診によるスケーリング時、
30分アポなら最低5分、60分アポなら最低10分は雑談や世間話をしてもらいたいと思っています。(もちろん、時間的に余裕がある時の話ですよ!)

逆に、歯石やプラークの付着が少なく
早めにSc・PMTCなどが終わった場合、そのまま「はい、キレイになりました。終わりです。」で帰してしまう・・・これは、最低のパターンだと思います。


歯科医も同じです、
治療の開始時や合い間に短い世間話をすべきだと考えております。
理由は簡単、コミュニケーションを多くとることで
信頼関係が生まれやすくなるからです。

従って、やむを得ない場合を除いて、
歯科医も歯科衛生士も患者担当制として、毎回コロコロと変わらない方がベストかと思います。非常勤の方がいる場合、なおさらそうすべきでしょう。

そして、信頼関係が生まれると
多少の事でトラブルにもなりませんし、ホワイトニングやインプラント、自費補綴も自然に増えていきます。

もちろん、
押し売りはいけません。我々は
医療機関であることを忘れない事です。
特に、代診医やスタッフに
「自費成約の○○%を支給」と出来高制にすると良く起きることですが、
強引な自費の押し売り(お勧め)、過剰な期待を持たせる説明やデメリットを説明しない自費誘導になりがちです。

しかし、
患者さんは自費を売り込んでいる空気を敏感に察知します

従って、
本来自費の治療について患者さんに説明するのは、信頼関係が構築出来ている担当歯科衛生士の役割だと私は考えております。そして、
患者さんからの質問などで解らないときだけ、担当医を呼んで説明してもらえばよいのです。

院長をはじめとした歯科医からはホドホドにしておかないと、
「自費の売り込み感
」が出てしまいます。こちらがその気でなくても、その様に取られがちだということです。
負の口コミは物凄い勢いで拡散することが分かっております。

その結果得られるのは、
少しの自費治療の成約と多くの患者さんの喪失という現実のみです。程度によりますが、
負の口コミで激減した患者さんの数を元に戻すのには一般的に2~3年掛かるとされています。

雑談や世間話が出来る様に心掛ける事は、歯科以外でも大変重要なことだと思います。ただ、そのスタイルは100人いれば100通りですから、自分流を作れば良いのです。
歯科衛生士さんも、
「私は口下手だから無理」・・・では無くて、その場合は最高の聞き上手になれるチャンスだと考えて下さい。

すなわち、
空気を読んで患者さんが話したい内容を察知し、傾聴し抑揚のあるうなずきをすることです。実は、
これこそが最高の雑談力だと思っております。

後は、自費治療について少々勉強するだけで、
歯科衛生士が「歯石を取る係り」から、医院に欠かせない、「患者さんから信頼される治療相談窓口(トリートメントコーディネーター)」に変身するのだと考えております


また、歯科医も患者さんに歯科衛生士を紹介するときに、
歯周病のプロフェッショナルであり国家資格をもったスタッフであること。歯科助手とは違うことを、待合室の
掲示物や言葉でよく説明してあげることで、歯科医から歯科衛生士にスムーズにバトンタッチできるかと思います。

以上、「雑談力で信頼関係を構築」のお話でした。