歯科医師になるには、最低6年間大学に通い国家試験に合格する必要があります。その後、最低1年間の臨床研修を終えなければまともな収入を得ることは出来ません。
したがって、稼ぎ始めは早くても25歳からスタートとなりますので、生涯所得という面では他の業種よりも随分とハンデを背負っている事を自覚すべきかと思います。
また、歯科治療は麻酔をしたり歯牙を削ったり、歯肉や粘膜をメスで切開・縫合するなど治療の多くが外科的な処置であります。
従いまして、目や体力の衰えによって40代後半からは多くの場合、治療スピードが低下するなどの理由で収入が低下することが多くの統計から明らかとなっております。
よって、歯科医師国家試験に合格したら、勝負は早めに掛けなくてはいけないという事になります
「そのうち、あの治療も勉強しよ~。」などとノンキなことを言っていると、いつの間にか歯科医師としてのピークを過ぎてしまいかねないと、自覚すべきだと思います。
今回のグラフには記載がありませんが、歯科医師会の調査によりますと、70代~80代に掛けては真っ逆さまに収入は減少しています。
何れにせよ、歯科医師になりたての先生は「治療をガッツリ学べる期間はそれほど長くはないんだ」ということに気づいて頂き、20代のころから貪欲に学び臨床経験を積まれることをおススメいたします。
以上、「歯科医の収入ピークは40代前半」のお話でした。