例えば、建築会社の設計部の場合ですと建築の設計をするのが仕事ですから、この事に一生懸命に取り組むのが良いのですが、頑張って出世して行くと科長・部長・・・と上がって行きます。
結果的にどうなるかというと、建築設計が上手くて出世したのに偉くなると、今度は管理職という仕事に変化しますから、自分がバリバリ設計図を描くのではなく他の社員が如何に気持ちよく仕事に出来るかを考えることが中心に成るわけです。
これを、歯科医師に当てはめますと勤務医でバリバリ治療してハッピーな方は、一生涯勤務医を続けるにはどうしたらよいかな?という事を考え、医療生協に勤務したり大きな医療法人に就職して、治療のことだけを考えられる様な環境に自分を持って行けば良いのです。
それが間違って、開業なんかしてしまうから不平・不満をまき散らしながら、潰れてゆくのであります。
開業して院長になるという事は、いくら小さな医院でも経営者ですから、自分も治療はするのですが(しない場合もあり)、メインの仕事は医院の方向性や資金繰りを考え、医院のスタッフ(歯科医師・歯科衛生士・歯科助手等)が如何に気分よく仕事が出来るかという事に変化するのです。
この事は、本来は重々分かった上で開業するのか勤務医で行くのかを決めるべきなのですが、どうも歯科医師の多くがこのことを明確に意識せずに、何となく開業して苦しんでいるようです。
現在、勤務医の先生は本当に自分は院長(経営者)向きかどうかを再度確認してから開業に着手すべきかと思います。
また、いくら考えても自分が院長(経営者)向きなのかどうなのか分からない先生は、まず間違いなく向いていませんから開業しない方が良いかと思います。
なぜなら、人間というのは、どんなことでも自分に向いていることを考えると、ワクワクするように出来ているからであります。
かなりザックリと書きましたので分かりにくいかも知れませんが、細かいことまで書きますと非常に長~く面倒臭い記事になってしまいますので、概論のみ述べさせて頂きました。上手く簡潔に書けず、ごめんなさい。
以上、「役職によって仕事が変わる」のお話でした。