何かの行動をする時に、その意味や理由を理解して行った場合と、そうでない場合では結果がまるで違います
ともかく指示やアドバイスには、解りやすい「理由」がセットであるべきなのです。
これは歯科医院でのドクターからスタッフへの指示のみ成らず、患者さんへアドバイスや注意点をお知らせする時、子育てで子供に何かを教えるとき等にも共通な、非常に大切なポイントだと思っております。
人は、目的や意味が分かると次からは自分で工夫をするものです。また、目的や意味を伝えることは、医院や自分にもメリットがあるのです。
例)
*根治の時には、根管内に唾液を入れてはいけません。→なぜなら、唾液にはたくさんの細菌が含まれているからです。→(スタッフ)「バキュームなどの介助の仕方を工夫しよう」
*メスを使用する場合には、12番や15番などの番号で呼ぶ様にして下さい。→なぜなら、患者さんの前で、「○○番のメス下さい。」という事は無用の恐怖を与える事に繋がります。→(スタッフ)納得して、「メスの事を、番号のみで呼ぶ習慣を身につけよう」
etc...
また、指示と「理由」をセットで伝える際には、なるべく親しみを込めた言葉で分かりやすく丁寧に伝える事がとても大切です。
この事を、徹底している所の代表格が東京ディズニーランドだと言われて居ます。
ディズニーランドでは、先輩が後輩に指示を出す時には必ず「理由」も伝えられます。それによって、後輩は納得をして、高いモチベーションで働く事が出来るという仕組みが、徹底的に周知されているそうです。
私も、日々の生活や仕事の中で気がついた時には、出来るだけ「理由」もセットで話をするように心がけております。
以上、「指示する時は「理由」もセットで」のお話でした。