よく例えに使われる話に、こんなものが有ります。
完成までに百年かかる教会を三人のレンガ職人が作っていました。
旅人が、一人目のレンガ職人に「あなたは何をしているのですか」とたずねると 「見りゃわかるだろ、レンガを積んでんだよ
」と不機嫌そうに答えました。
二人目のレンガ職人に同じように質問すると 「レンガを積んで壁を作っています、この仕事は大変ですが賃金が良いからやっています！」と答えました。
三人目のレンガ職人に同じ質問をすると、「教会を作るためにレンガを積んでいます、この教会は多くの信者の心のよりどころとなり完成したら多くの人が喜ぶでしょう！私はこの仕事に就けてたいへん幸福です
」と答えたそうです。
10年後、一人目の職人は、相変わらず愚痴をこぼしながらレンガを積んでいました。
二人目の職人は、もっと賃金のいい仕事があったと言って、賃金は良いけれども危険な教会の屋根の仕事に就いていました。
三人目の職人は、知識や技術を積み、信頼されていたので現場監督として施工を任され、多くの職人を育て教える立場になっていました。
同じレンガを積んでいた三人の違いは、仕事に対する姿勢であり、使命感や充実感がそれぞれ違っていたのが、10年後大きな差となってしまったというお話です。
これは最終的には、その人の根っこの部分の違いです。仕事に対して取り組む心のあり方、その仕事に対するモノの見方、考え方が違ったのだと思います。
例えば、新幹線の車輪のボルトを締める仕事でも、この仕事に使命感を持って作業をする人がいなければ新幹線は走らないか、走れば事故の可能性が有ります。
自転車のブレーキもネジがしっかり取り付けられていなければ、怪我の原因や場合によっては人身事故の原因となり得るでしょう。
一見ささいにみえる仕事でも怠らず、今の仕事が目の前の人にどの様に影響するのかをイメージして仕事に臨むだけでも、仕事の成果は変わるのです
これは、もちろん歯科治療でも言える事ですし、人生全体においてもその考え方によって大きく変わるはずです。
私も、この事を常に忘れずに仕事に臨める人間となれます様、一歩ずつ歩んで行きたいと思っております。又、この事が結果的に仕事や人生の「最高の成功法則」だとも思って居ります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
（おまけ：この三人のレンガ職人の話の中で、最も出世して成功したのは三人目の職人さんですが、ブライト先生流の見方で言わせて頂きますと、同僚がドンドン偉くなってゆくのに腹を立てて辞めることもせずに１０年間レンガを積み続けている一人目の職人さんも、そうとう大したものだと思います。また、この世で最も大切な事は、その人が幸せであるか否かという事だと思っています。私が、この話を引用したのは、三人目の職人さんが出世をしたから凄いという事では無くて、最も幸せであると仮定してテーマを解りやすくするためであります。この事を最後に付け加えさせて頂きたいと思います。解り易く書けなくて、ごめんなさい。m(_ _)m）