外傷の診断(下顎軟組織&硬組織) | <秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

これから歯科医院を開業する先生、開業して間もない先生に贈る、私なりの医院繁栄のポイントとアイデア集です。
「この業界は不景気だから・・・。」と嘆く前に、やってみましょう~!

これは、日本外傷歯学会セミナーで学んだ中の一部です。医師・歯科医師以外の方には、解りにくい表現も有るかと思いますが、お許し下さい。shokopon



初めに、全身状態(気道や循環の状態など)を把握外傷の状況・開口障害の有無・歯列弓の確認・レントゲン検査、といった事柄をチェックして行きます。


まず、口腔外傷・顎顔面外傷は下顔面(オトガイ部・口唇など)が多く、特に小児と高齢者で多い傾向があります。老人



<軟組織>

止血・デブリードマン・縫合の三つが基本となります。なお、縫合の際には筋は筋、粘膜は粘膜で合わせる事が最も大切です。血



<硬組織>

硬組織においては、歯槽骨・下顎骨・頬骨などの骨折が多く、原因は転倒によるものが約43%に上ります。転ぶ


なお、骨折の場合下顎では骨のステップ(段差)を指で触れる場合が多くありますので、例えば下顎下縁であれば、指で連続的に触れてステップの有無を確認します。また、圧痛・腫脹・出血斑なども良く診る必要があります。いちばん


ただし、上顎骨では指で骨折部のステップを触れるのは困難な場合が多い傾向にあります。


従って、現在では外傷の際の骨折の有無の判断はCTが必須となります。歯科用パノラマレントゲンでは駄目です。とにかく、診断のメインはCTだという事は覚えておくべき点だと思いますビックリマーク(骨折を見逃して訴訟になった場合、多分負けます・・・。ショック!



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なお、下顎骨の骨折の場合、正中・下顎角・下顎関節突起が多いのですが、骨折片はその部位により咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋などによって引っ張られ変位する事が多く見られることは、当然頭に入れて診断にあたる必要があります。ニコニコ



以上、「外傷の診断(下顎軟組織&硬組織)」についてでした。