おたくの「売り」何ですか? | <秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから

これから歯科医院を開業する先生、開業して間もない先生に贈る、私なりの医院繁栄のポイントとアイデア集です。
「この業界は不景気だから・・・。」と嘆く前に、やってみましょう~!

歯科医院は現在、あちらこちらに余るほどたくさんありますが、患者さんはどの様にして医院を選んでいるのでしょうか?シラー


様々なリサーチ結果が出ていますが、やはり「口コミ」というのが一番のようです。特にこれは女性に顕著で、その他に「近くだから」とか「外観」、「インターネットの内容」などが続く様です。


ここで、「口コミ」というのがポイントだなビックリマークと皆さん考えるのですが、それではいったいどんな内容を「口コミ」で話しているのかが気になるところであります。


「院長が話しやすいニコニコ」「治療が痛くないにひひ」「治療が上手いラブラブ!など・・・。しかし、これらは非常に不確実な要素であり、人によって感じ方が違うものでもあります。


たとえば、「院長が話しやすい」>>しかし、機嫌が悪い事もあるむっ。「治療が痛くない」>>しかし、多少痛くても我慢してもらわなくてはならない処置もある(膿瘍切開など)メラメラ。「治療が上手い」>>しかし、本当に上手いかどうかは患者さんには分からない事も多いし、頑張っても上手く治らない事もあるドクロ・・・となる訳です。


ここで、改めて確認すると歯科治療のほとんどは外科的処置であり、成功率100%は(目指すけど)あり得ないし、合併症は0%を(目指すけど)確約出来るものではないという事も現実であります。


で、何を医院の「売り」にするかという事になるのですが、当院の場合は開業から3年までは、治療品質を可能な限り高くする事を徹底的にやりました。


実際にどの様にするかというと、自分で出来る範囲の治療は自分で全力で行います。その他に、使用する薬剤や器具の管理も徹底的に行うと同時に、インプラントや矯正等の専門性の高い分野は専門医(自分が知っている中で最も信頼出来、最もレベルの高い治療をしてくれる先生で、しかも長期間に渡ってきてくれる事金だけのつながりのアルバイト先生では無いという事が重要)の先生に非常勤で来てもらう等、いわゆる「品質最優先」の中の核になる部分である「治療品質」を高く保つ事に注力しました。


そして、一つ目の「売り」が納得できるレベルまで出来たらそれは維持し継続しつつ、第二の「売り」を作りに掛かりました。それが「清潔」です。掃除が行き届いているといった見た目の清潔ももちろん重要ですが、さらに重要なのは滅菌・消毒など目に見えない「清潔品質」を徹底する事であります。



<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから-基本セット

具体的には、タービンやコントラアングル・バー・ファイル等すべての器具をきちんと毎回滅菌して、グローブ・紙エプロン・パノラマレントゲン撮影時に噛むビニールカバーなどのディスポのものはちゃんと一回使ったら捨てるという、患者さんは当たり前に思っている事(実際の歯科医院は、不十分なことが多いが・・・)をきちんと実施し、それを患者さんにきちんと伝えるという事です。実際にやっていても、患者さんに伝えなければまったく無意味ですから。次の事を、院内掲示・ホームページ・ブログ・パンフレット・プロモーションビデオ等で徹底的に周知しますテレビ


①滅菌・消毒が適当だと、どの様な病気をもらう可能性があるのか。

②現在の日本の歯科医院の実施率(実態)はどの程度か。

③そして、当院では適切に、滅菌・消毒を行っているという事実。


<秘伝> 歯科医院 開業の仕方と、開業してから-グローブ


これらの三点をハッキリと、くどい位に患者さんにお知らせします。すると、デンタルIQの高い患者さん程、当院でしか治療を受けたくないという事になります。これは、非常に確実性の高い「口コミ」によって広がる訳です。耳


しかもこのようにしておくと、例えば院長の私が病気などで長期的に診療できなくなったり、腕のいいインプラント担当医が来れなくなっても、一気に患者さんが来なくなるということは無くなるのです。すなわち、治療技術偏重からの脱却はリスクヘッジとしても機能してくれるわけです。


実際に滅菌・消毒をきちんと行うのは、それ相応のコストが掛かりますしスタッフの仕事量も増えます。しかし、それを明確に患者さんに伝えることで、コスト以上に得るものがあると私は考えています。虹