と、いっても母のような重い病気ではない。
対人恐怖症の一つの視線恐怖という病気だった。
正面を向いているのに死角にいる人のことが気になってしまい授業やテレビなどに集中できなくなる。
図書館に行って自分で調べたら
これは、思春期に多い病気で、自分に自信がなかったりすると発症するらしい。
高校の時は既に父と母は離婚していたので母の扶養の保険証だったが母に相談もしていなかったし知られたくなかった。
母に同情なんてされたくなかった。
保険証を母のカバンから抜き取って母が通院している精神病院に一人で行った。
病院の先生は優しかった。
母には知られたくないと言うと先生は少し考えてわかったと言ってくれた。
やっぱり視線恐怖症だった。
それからは軽い精神安定剤を飲んで学校に通った。
母には薬を見られないように細心の注意をはらった。
後日簡単な心理テストをして検査をしたけれど異常はなかったらしい。
しばらくして症状が軽くなり病院には行かなくなった。
後で気づいたがその頃は母は医療費が無料で通院記録の通知書が定期的に届いていた。
そのため通知書を見れば私が通院していることがばれてしまうのだがいつも、通知書に私の通院記録は記載されていなかった。
先生は私を無償で診察してくれていた。