父親や母親を亡くした人へ
ブライズへ息子さんやお嬢さんのことで相談に来られる親御さんで、連れ合いを亡くした、といわれる方がいます。
統計上のことはよく分かりませんが、最近、増えているのではないだろうか、と思っています。私からみても、ほとんど同世代だから、決して人ごとではありません。
やっぱり病気が多いかな。事故もときおりある。いずれにしても、平均的な寿命からは、少し早い最期を迎えた方。そのような話を聞くたびに、残念だったな、悔しかっただろうな、と悲しい気持ちがこみ上げます。
やはり息子さんなりお嬢さんの行く末が見えないままに逝かれたことに、いちばんの悲しみを感じる。実際は、そういうものをこの世に残していくのが、普通といえば普通には違いないのだけど。
もちろん、残されたお父さん、お母さんにも、やっぱり悲しみを感じる。ほんとうなら二人で、喜びも悲しみも分け合っていくものを、ひとりで片づけなくてはならないことに対する悲しみが大きいかな。
孝行のしたい頃には親はなし、というものだけど、〈親の気持ち〉が分かるのが、いまはほんのちょっと遅いんじゃないかなと私は思います。その〈ほんのちょっと〉の時間が、取り戻したくても取り戻せないで苦しんでいる。
早く逝った人のためにも、急がなければ、と私は思います。