恋というより、失恋しろ | 長井春美の婚活ブログ

恋というより、失恋しろ

 朝日新聞に「語る-人生の贈りもの-」というコラムがあります。
 探検家で医師の関野吉晴さんの3回目(6月20日付)には、「美術大で教えるようになり、学生時代にやっておくこととして『本を読む。友人を作る。恋をする』という言葉を贈ったことがあります。恋というより、失恋しろと言いたい。失恋すると奈落の底に落とされた気分になるけど、勉強になる。失敗って非常に大事なことだと思うんです。失敗すると、必ず反省して真剣に物事を考えるから」と、ありました。

 関野さんはたぶん私と同じ年代の人。本を読む、友人を作る、恋をする、という言葉を述べながら、いまはそれが足りない、ということをいいたいんじゃないかしら、と私は思いました。
 とくに、恋というより、失恋しろ、には、ほんとうだなあ、と思ったことでした。

 とくに、私たちのような相談所に来る人たちは、恋、そして失恋の経験が少ない人が大半です。それも、〈奈落の底に落とされた気分〉になるのが嫌で、恋をしなかった人というのもいる。もちろん、恋をするチャンスに巡り会えずに来た、という人も、多いかな。
 
  「お見合い」というものを、〈失恋する機会〉というふうに、とらえてみてはどうだろう、と私は思います。それが、〈真剣に物事を考える機会〉となれば、なおさらのこと、そう思います。