今日は1日だれともしゃべってない | 長井春美の婚活ブログ

今日は1日だれともしゃべってない

 寂しさの質が変わってくる、と前に話した記憶があります。何の寂しさかといえば、結婚していないことの寂しさ。30代、40代ではあまり感じないけれども、50代60代になって、その寂しさの質が変わってくる。

 それは、ふとしたときに感じることでもあります。
 たとえば、今日は1日、だれともしゃべってないな、と気づいたとき。仕事を辞めたときに思うのじゃないのかな、多くの人は。そういう日が毎日つづき、そしてこれから先もつづくのだと、ある日、痛烈に感じたりします。

 男性も、女性も、そういう状況は同じ。でも、なぜか、そういうことの悲しみや寂しさには男性の方が弱い。生き死に別れた人も同じ状況だろうと思うだろうけど、〈思い出〉というものが、ひとり暮らしに力を与えてくれる。結婚していた肌の記憶。これが意外に大きいのです。

 そして、いちばんの大きな問題は、50代、60代の心や身体の姿を、みんな想像できるのだけど、ほんとうのことが20代、30代では分からない。こんなに寂しくなるんだよ、こんなに辛くなるんだよ、といっても、なかなか心に届かない空しさを覚えるところではあるんだけど。

 でもね、いまからなら間に合う。少し考えれば。いや間に合わせないといけない、と思っています。