先に死ぬ私だから | 長井春美の婚活ブログ

先に死ぬ私だから

 今年も春がやってきました。ということを書いて、もう何度目になるのだろう。この原稿が記事になる頃には、春もすっかり半ばなんだけどね。

 それにしても、春の訪れはほんとうによいもので、満開の桜からチューリップ、そしてもう少したつと山の道では藤がきれいかな。ツツジに、街を歩くとタンポポ。

 そういえば先日も歩いていると、すでに種となったタンポポが、風に乗って飛び散る姿を目の当たりにしました。桜なども、その代表だけど、満開のときはほんとうに短い。

 見方を変えれば、そういうふうに、生命のサイクルが循環している。根を育てるときが長くあればあるほど、一瞬に花は咲くし、私たちも、それを美しいと感じるのではないでしょうか。

 私たちの生命も、また循環しています。私たちの年代になると、やがて、もうそれほどの時間もなく〈死んでゆく〉存在として、この文章を書いていることに気づきます。死んでいくものは、生きていくものに、何かを伝えなくてはならない。それが、生命の循環です。

 そして同じ思いで、皆さんのご両親も、ブライズに大切なあなたを任せられたのではないのかなと思うのです。そんなふうに、心をぐっと引き締める瞬間があってもいいかもしれません。