ありがとう、そしてごめんなさい | 長井春美の婚活ブログ

ありがとう、そしてごめんなさい

 たとえば面接などをしていて、しゃべっていることはまっとうなんだけど、ことばが響かないというのかな、奥まで入ってこない人というのがいます。
 何が足りないのだろう、とよく考えてみると、〈ありがとう〉または、それに類することばが足りないと思うことがよくあります。
 お見合いで上手くいかないのも、このパターンかもしれない。

 ありがとう、は、しゃべっていることの意味内容じゃなくて、それを相手の胸に届ける役割を負うことば、といえば、少し分かりやすいかな。
  内容に属さなくて人柄を伝えることばなんだけど、それは使う頻度にもよるから、むずかしいといえばむずかしいのだけどね。

 そういうこともあってか、私の若い頃は、〈ありがとう〉が言えて一人前とも言われました(笑い)。もうひとつ大事なことばが、〈ごめんなさい〉。大切なのはそのふたつ。
 考えてみれば、生まれて最初に覚えるようなことばで、いまこの歳になっても悩むのだから、ほんとうにことばはむずかしい。

 ありがとうのことばの裏には感謝が、ごめんなさいの裏には謝罪がある。いつもそういう気持ちがあるから、どんな会話も和やかにしてくれる。そのことをみんながもう少し理解してくれるといいんだけどな。