小学生連れ富士登山
に関する私なりの考察を・・・。




服装・装備について5合目には
全身アウトドアブランドで
大人並みにキメキメの子供達も結構居ました。
「全身キメキメキッズは途中まで」
っていうのが
「大人の山ガールズは歩くのが遅い」
と同じくらいの確率で当たってます。
面白いものです。

では
上まで登る子は何を着ているのか

半分くらいはジャージです。
靴と雨具にはある程度投資した良いですが
成長する子供達にいちいち
トレッキングパンツなんか買ってられません。
大事なのは伸縮性と速乾性。
岩場のない富士山ならジャージでも破れません。
寒さ対策も重ね着で十分対応可能です。

我が家は
小4の息子はジャージ
小6の娘は私のトレッキングパンツ
で登りました。
Tシャツはスポーツ一般用のもの
靴下もペラペラではない程度の普通のもの
保温は普段着のフリース。
グローブは普通の軍手。
寒い朝方は
親が雨用グローブをする分
子供達は軍手二枚重ねで対応しました。
雨具と靴は
雪山に必要なので手持ちのゴアテックスです。
雨具は100円ショップのではすぐ破れるので論外としても
ゴアテックスまで子供に必要かどうかは
わかりません。
洗濯回数が少なければ
耐水性は維持されるので
もう少し低価格なもので良いと思います。
ゴロ岩が多いので底の分厚い登山靴は必要でしょうが
数回着用でサイズアウトが見えているだけに
ゴアテックスの靴ももったいないですよね・・・。

我が家の場合
娘の足は24cmで
これ以上足が大きくならないだろう
これ以上大きくならないで・・・

という願いも込めて
1万円程度のものを買いました。
買って半年ほどですが
キャンプや雪山などにも使うので
すでに結構履いています。
息子のシューズは
バーゲンでサイズ間違いで買った
レディスのトレラン用でした。

レインスパッツは
イスカのウェザーテック・ロング。
これも雪山用。
砂が入らなければ良いので
レッグウォーマーでも良いと思います。
ヘッドライト、子供の分は新調しました。
モンベルの2000円くらいの軽量のものです。
長時間使うわけではないので
単3電池1本のLEDライトで十分です。
杖も雪山用。
T-I兼用型のシナノのポールを1本づつです。
I型の2本持ちも見かけましたが
大人でも使いこなせている方が少ないのに
小学生に使いこなすのはムリだと思います。
登りは杖無しで
軍手をして岩を掴んで登らせたほうが安全です。
ザックは学校の遠足で使っているものです。
チェストベルト・ウェストベルトはありません。
その分子供の荷物を減らしました。




年齢層小学低学年くらいまでだと
7-8合目くらいまで登って
引き返す日帰り登山が
多い印象です。
毎年金剛杖に焼印を増やしているのでしょう
「去年より少し上まで登れたね
」とか
微笑ましい光景も見かけました。

山小屋泊は
小学4年生のうちの息子くらいが一番チビ層
という感じでした。
山小屋スタッフの話では
「少年野球で登ってきた高学年グループは
スピードが速かったのか
半分程度がグッタリしていた」
とのことでした。
子供は特に順応のために
ゆっくり登ってやるほうが良いですね。
他の登山客の会話が聞こえてきたところによると
7合目くらいで
「パパ抱っこ~」
と泣きじゃくる子供も居たそうです。

富士吉田ルートは高度を除けば
決して難易度の高い山ではありませんので
小学低学年でも時間をかければ
8合目までは登れると思います。
滑落するような危険な場所もありません。
ただ
面白い山歩きではありませんので
長時間を歩き慣れておく必要があると思います。
今日も大人同士の会話で
「森林限界を越える高山歩きって
ご来光とか雲海とか
高所ならではの景色が無ければ
あんまり面白くないよね~
」なんて話したところです。
野山で自由に遊びたいタイプの私も
実はあんまり興味ありません。

子供がハゲ山を歩いて面白いはずがありません。
日本一にこだわるのは大人の発想で
子供達には目の前のものが全てですから・・・。
うちの子達は
「景色も路面も一緒で面白く無い」
と言って
8合目にもアリが居るのを見つけて
「アリは普通に動いてるから
高山病ではないらしい
」とか、バカっぽい観察してました。

あまり楽しみのない登山だけに
ご来光は大いに楽しんだことは
言うまでもありませんが
子供には
高山病の心配をせずに
雑木林を縫い歩いて
自分で楽しみを見つけられる低山歩きを
たくさんさせてやった方が良いのでは?
その中の一つとして
たまには富士山も登ったら良いんじゃない?
というのが
私の個人的意見です。




高所適応性なぜ山小屋には
小学低学年がほとんど居ないのか

それは9合目以上の光景を見れば明らかです。
うちの息子も
ゲーゲーやってましたが
(吐くものが無いので、唾を吐いてるだけですが)
9合目あたりから
10歳以下と思われる子供が
のきなみ
グッタリ倒れ込んでいるか
かなりしんどそうに歩いているか・・・

何度か
「10歳を越えると登頂率が上がる」
と聞いたことがあります。
肺活量の問題なんでしょうか?
本当のようです。
我が家も
9歳の息子は明らかに高山病でしたが
12歳の娘はなんともなかった様です。
体力・持久力は息子の方が上だと思います。
中学に入ると部活などで行けるかどうか・・・
なんていう現実的な問題もありますが
待てるなら5-6年生まで待ってやったほうが
楽しく登れて
良いような気がしました。




もしもの場合の判断息子は高山病症状があったものの
引いて歩くと歩けたのと
酸素吸入で気分が良くなったので
手を引いて登頂しました。
娘が元気だったこと
大人二人も元気だったこと
天候に恵まれていたこと
等の条件下での判断です。
残り全員が元気なら
誰かが30kg弱の息子を背負う
なんてこともできますから。
手を引いても歩けないようなら
後退すべきだと思いますが
岩場を下るのは危険でもあるので
担いででも一旦登ってしまって
さっさと下るのもアリかもしれません。
でも、それも大人の人数が居てのこと。
中には
奥さん・娘さん2人の3人がグッタリ座り込んでいて
途方にくれているパパもいらっしゃいました。

我が家の場合
娘の足の爪死亡で
バスのタイムリミットが危なかったのですが
全く歩けないなら
7合目までは馬(1万円くらい)
が使えるそうです。
大人だけの登山とは違い
ハプニングも付きものですから
思う交通機関で帰れない場合もあるかもしれません。
登山は帰るまでが自己責任
子連れだと大変ですが
臨機応変な対応ができるようにしておきたいものです。
何をするにしても
元気な大人の人数を確保することが
大事だと思います。




最後に帰ってから知ったことですが
小学生の登頂率は約50%だそうです。
高学年の登頂率が高いことを考えると
中学年以下で登頂するのは難しいと言えます。
山小屋はあまり高い位置を選ばない
とか
山小屋に泊まらずゆーーーっくり上がる
とか
対処法はあるようですが
無理せず
「登頂できなくて当たり前」
の感覚で連れて行ってやるのが
良いようです。