シトというか、破滅将来体というか、次から次へと、ちょっとある隙間に用務が入ってきて
(というか、自分のスケジュール管理にもかなり問題があるのだが)
バタバタしてると、好きなものを見に行くことにも消極的になりがち。
しかし、それとなく「今、これがおもしろい」という情報を提供してくれる友人たちに
囲まれているのは、本当にありがたいことです。
予告も見てたような、見てなかったような、
中村勘三郎さん追善、二月大歌舞伎。
夜の部で連獅子あるのか〜 とか、ぼんやり見てたかも。
友人のリマインドにより大好きな演目、籠釣瓶花街酔醒が、これまた七之助さんの八ツ橋で見られるなんて!
急遽、前日にチケットをゲットして昼の部にGO!
七之助さん演じる、傾城は見事の一言。冒頭の吉原の花魁道中、揃い踏み。
3番目に登場する八ツ橋の迫力の姿に観客大喜び。
数多の名役者が演じてきた振り返る名場面。私が思い出していたのはこちら 。
八ツ橋がどんな風に微笑むのだろうと、観客席がシーンとなって息を飲んで見守ってましたね。
にっちもさっちも行かない状況に置かれた八ツ橋の愛想づかし、強く、美しく、清々しい
醜男に美女の悲劇、シェイクスピアの『オセロー』を思わせるドラマ。
男たちの欲望を手玉にとるイアーゴーみたいに立ち回るやついるし。
初演1888年だから、坪内逍遥の翻訳全集はまだ出ていないけど。
一見、三角関係に見えるけど、ドラマを動かすのはホモ・ソーシャルな欲望(参照)。
見るからに性悪、ハンサムなダメンズ、純朴で生真面目なストーカー気質、それぞれタイプは違えど、
彼らの「男のメンツ」の絡み合いに巻き込まれた若い女性の悲劇にはリアリティしかない。
1部と3部には、ところどころ舞台も観客席も緊張感が張り詰めるような場面がありました。
舞台装置も素晴らしくて見どころ満載。
一方、2部はコミック・リリーフ。
女を釣る話、とか不適切にもほどがある話(歌舞伎の話は大概、不適切)ですが、
芝翫さん演じる小梅太夫ばりの醜女はさすがでした。
ルッキズム満載の演目揃いですが、他のお客さんも言ってたけど「ずーっとおもしろかった」」昼の部でした。
幕間は銀座三越でゲットしたなだ万のお弁当。
歌舞伎座で食べる時は、プラスチックの透明なパックではなくて、
すてきな箱のものを選んでしまう。おかずおいしい〜
いつも買えないのに買えた焼きたて人形焼き。香ばしい〜。筋書き表紙絵は外国人によるもの。
八海山だ〜





