誤解してると思ったのは、知人が子どもの受験する学校をほめていた言葉。いまどき、学校をあげて劇やるんだよ。それが結構、いい感じなんだ、とのこと。劇ができる学校なんて、いい感じに決まってるし、いい生徒が揃ってるに決まってる。英米小説でも、いいところの教養あるお嬢さん、お坊ちゃんは演劇の嗜みがあるし、花子とアンの例の学校の文化祭の呼び物もシェイクスピア劇だった。
 という訳でこちらは大学ですが、ずっと気になっていながら行けてなかった明治大学シェイクスピアプロジェクト。なんとなくあの辺かな~と見当はつくけど、時間も迫っていたのでタクシーひろいました。駿河台キャンパス。垂れ幕が見えたので下車。
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 12回目の今年はヘンリー六世とリチャード三世の薔薇戦争。本日、千秋楽。
 当日券待ちは30人越え、見れないってこともある?と不安になってしまった。立派なプログラム。無料でいーんですか?
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1192人入るホール、一階席はかなりうまってました。
 祭壇や玉座になる中央の高いステージ。両脇上方にはランカスター、ヨークの栄枯盛衰を示す垂れ幕。これだけ見せるものにするには、カンパニー全員の準備は並大抵のものではなかったと思いますが、マーガレット、リチャードを演じたお二人はやはり素晴らしかったですね。
 電子オルガン、ドラム、木管、金管楽器の鳴り物が舞台を盛り上げます。特にバトルの場面のドラムと殺陣のコラボはカッコイイ。〔そうです。戦争はかっこよく見えるんです。〕殺陣に旗の演技、そして鳴り物を使うのは、先日のワンピースの演出にもあって、かっこよかったな。映画、るろうに剣心あたりから、殺陣場面が気になります。 
 恨みと疑い、そして暴力の連鎖。悲しいことに、われわれの目の前の出来事を思い出さずにはいられないステージになりました。願わくば、この若い人たちが、希望をもって生きる、世の中でありますように。
 来年の夏の夜の夢も見にこれたらいいな。