赤坂ACTシアターにて、大好きな志の輔らくご!会場を活かした演出で、前半は浴衣姿で登場。歌舞伎にまつわる後半の仲村仲蔵をより楽しむための仮名手本忠臣蔵のレクチャー。よって、本番前の歌舞伎の楽屋のような雰囲気で浴衣なんだそうな。なるほど。スクリーンに文字や歌舞伎の舞台を描いた浮世絵を映して、忠臣蔵、全幕の解説。すみません。赤穂浪士の討ち入りと忠臣蔵、ごっちゃにしてました。ひとつひとつの幕の意味や位置づけ、当時の検閲、浮世絵の見方など、最近、歌舞伎にも興味をもってきたので、おもしろきこと限りなし。
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黒い羽織袴で登場の仲村仲蔵。稲荷前(この言葉も初めて知りました)から、出世した彼に、いやがらせで、誰もやりたがらない忠臣蔵の弁当幕(これも初めて知りました)の五段、斧定九郎の役が与えられる。しかし、息を飲む演技で観客を驚かせる仲蔵のプロフェッショナルぶりがみんなの心を打ちます。
 それにしても、大きな劇場に座布団一枚、志の輔さん1人なのに、ぐいぐい話の緊張感にのまれていきました。かつては落語を楽しむ人は、当然のように歌舞伎や歌舞伎が前提としている文化に馴染みがあったのでしょう。落語や歌舞伎の中にも、現代の私たちにはピンとこない話もたくさんあるのでしょう。そのような現実の中で伝え、受け継いでいく志の輔さんのプロフェッショナルぶりにも感激した夜でした。忠臣蔵も見たくなりました。
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外に出たらスーパームーン